tubaを探す旅

朝早くからすっきりした目覚め。時差ボケはいつもの様にゼロ。
飯を食いたいがまだ何も買い物する暇はない。
午前中はのんびりしておいて、昼ごろにジョヴァンニの家へ。
そこで久しぶりに子供鉅人の面々と再会。彼らとは長いこと会ってなかった。
家に上がって待機後出発、前に軽食を取る。家向のコロンビア人商店で立ち食い。
チョリソとパンと芋、脂と肉!彼女がベジタリアンのジョヴァンニは肉が食いたくなると(毎日だが)ここで食ってる。
車で一路ブリュッセル郊外へ。
ちょっと道に迷ったが無事到着。田園風景の中に楽器の看板。

前もって頼んでおいた楽器を2台用意してもらう。

大きい方はベッソンB♭だがデカイし余り音が良くない。小さいほうphifferだっけな、が目当てだったのだが残念ながらE♭。
なかなかいい音してるし信じられないくらい軽いし悪くはないのだけど、運指の自由が効かない。
一応予約、という形で退去。
この楽器は他にも面白そうなものが色々あった。このへんでは一番の管楽器屋だ。

金持ちはこのへんに住む、というブリュッセル、流石に家が大きい。
今度はゲントへ向けて出発、高速をぶっ飛ばす。
高速道路下り口からほど近い場所にヘンドリックの家はあった。
ベルギーの売れっ子トランペット奏者バルトマリスの紹介だ。
家に入るともうそこらじゅうにtuba。本人はユーフォニアム奏者で奥さんがtuba奏者らしい。
早速お願いしておいた楽器を出してもらう。weltklang、made in GDR(ドイツ民主主義共和国)東独製だ。

自分の楽器よりも背が高いが軽い、少し大振りになるが悪くない。
他にも数多の楽器を吹かせてもらった。他にも凄い。



ダブルベルユーフォニウム

エコーコルネット

ベルギーのトロンボーン

サックスのように縦に構えるコルネット

フリューガーボーン
時間が無いので精算を。安い。ハードケース付きでこの値段か。
さらにソフトケースが格安だったので(日本だと物凄く高い)つけてもらう。
これで移動が楽になる。
急いでブリュッセルへ、ぎりぎり少し渋滞に巻きもまれて到着。
今晩のライブまで時間が無いのでジョヴァンニ邸で待機。
そのまま車でrecycleartへ。ここはオオバコのライブハウスで今日はそこのカフェでライブだ。
本会場であるコンサートホールは今日は閉まっている。
ここで演奏するのは初めてだが、旧知のヤニックやジョルディとの再会が嬉しい。
ヤニックのドラムは友人の特注だとか、フルハンドメイドでオーダー。

皆が準備している間に僕は裏に行って練習。手に入れたばかりの楽器、使い方をわかっていないといけない。
この楽器はそんなに良いものではなくて普及品だ、ソロを吹いたりするよりも純然たる吹奏楽に向いているだろう音色。
自分と明らかに違うキャラクター、楽器の特性を引き出すだけではとうてい出来はしない。
時間も無いので基礎練もそこそこに自分のやり方を試す。
ライブ前に食事、賄いでクスクスロワイヤルとコーンスープ。
クスクスは全部のせで牛も羊も鶏も入っている、野菜もたっぷり。
スープは意外と生姜がきいていてうまかった。満足。
1部はカルテット、エッジのきいたヤニックのドラム、色気のあるsexy saxジョルディ、ジョヴァンニはフェンダーローズだ。
自分はベースラインとホーンの間をうつろう。音のポイントが上手く決まらない中で
自分のやり方を見つける実験的演奏。まさしく実験。
フェンダーローズもあるし、この流れだと結構電気マイルスっぽいセッション、意外と楽しい。
2部ではサルディーニャ出身のベーシスト・マノロがアンプ持ってきて飛び込み。
エレベ(しかもスタインバーガー)弾くの初めて見た。
途中で大きな影、サックスのグレッグだ、そのままシットイン。
彼とは色々会ってちょっと疎遠だったけどこうやって直ぐに音楽で交流できるのはやはり良い。


終わってからはビールで乾杯、当たり前だがやっぱ美味いなベルジャンビア。
今回来たらバーも室内禁煙になっていた。喫煙者の多いベルギーでのライブはこれが悩みだったのだがこれからは楽だ。
表でみんなで馬鹿話。楽しく深夜に帰宅。