Eric Thielemans/高岡大祐/ムラグカン/水谷康久@旧グッゲンハイム邸

朝起きると何だかやたらに寒い。天井の見ると明るい。
トタン屋根が透けて太陽が見えている。ほとんど外やんけココ!
とはいえ自分で決めた寝床なので文句はない。寒さに強くて良かった。

二ノ宮さんと三人でリーウーファン美術館を見に行く。
エリックは昨年ここ直島に友人と訪れている。その時にはまだなかった美術館だ。
石と直線と描画。語る言葉を持たない。エリックと色々なことを話したが、ここに日本語で書くことは難しい。
ちなみに二ノ宮さんは僕なんかよりずっと英語に堪能で三人で話していると会話が難しい時があって、僕にはついていけないことがある。
少し長居してしまって予定の船を乗り過ごした。
予定変更で二ノ宮さんがハタジさんの車を借りて岡山までフェリーで渡り神戸まで送ってくれることに。
フェリー乗り場に向かい、待合所でうどんを食べ(やはりうまい)藻塩をお土産に買い乗り込む。
40分ほどのフェリーはチャーター船に慣れてた僕には、遅く感じた。
宇野についたら下船して一路神戸方面へ。
早く着いたら明石で明石焼きでも、と思ったが結構ぎりぎり。
今日はムラグカンと水谷康久を招いて対バン。
準備が済んだら友人たち交えて近所のお好み焼き屋さんへ。
僕も初めての店だが前から行きたかったところ。
神戸はお好み焼きの本場だが意外と知られていない。
さくさくとふわふわ、二ノ宮さんが物凄く嬉しそうに食べていた。
エリックにお好み焼きの感想を聞くと「これはソウルフードだろう」
あんたはいつもなんでそこまで見透すのだ?
会場に戻りまずはムラグカンから。
サックスの三宅とは結構古い、自分の最初のリーダーバンドのメンバーでもあった。
ムラグカンは6年やっているそうだが初めて見る。

まさか歌まで歌うとは思っていなかった。
小さな可愛らしい音楽。ちょっとだけ考えすぎ的なのも三宅的。
続いて水谷康久ソロ。
彼とも古い、まだ彼の学生の頃に色々と一緒にバンドをやっていた。
西の方面に彼が引っ越してから少し疎遠になっていた。
出会った頃から抜きん出た音楽性を持っていた。
何をやるかとても楽しみにしていた。
足元に古いペダルオルガンを用意していたがそれほど使わずアルトサックスに専念していた。

出会った頃からある、あのトーン。丁寧でかつ迷いのない演奏。
素晴らしかった。
続いての僕らの演奏はデュオ。
このあたりから演奏したことを覚えていない日々が続く。
ある種の心境に突入してきたのだがこれはうまく言えない。
いいも悪いもないだろう。
三者に共通していたのは静謐でナイーブな何か。
我ながら良いブッキングをしたと思う。
終電ぎりぎりになってしまい電車で。この二日間がとんでもなく寒い。
玉造から先はスタッフ加藤くんにエリックを託し自分は帰宅して明日からの準備に。