ミレーナ邸でディナー

今日もオフでまたしても出張料理人の日。
昼から走りまわって買出し、これぞ本当のご馳走だ。
今回はこういう出張料理のさいに基本的に同じ献立にしてみた。
材料の質や調理法を熟知できてさらに改良も色々と加えられるからだ。
チリ人写真家のミレーナの自宅、こないだプライヴェートコンサートで訪れたばかり。
今回は誘った人が誰もこれなかったので小規模。
キッチンを調べると熱源は電気、器具は豊富だ。食材も調味料もBIOとかおいていない。
会話しながらゆっくり作る。電気調理の火力は十分なんだが強くなるのも弱くなるのも時間がかかる。
途中でミレーナお勧めの彼女の地元チリ産唐辛子の粉の匂いを嗅がされたらそれが顔にぶっかかってその後大変な事になる。
アレルギー?とか言われたけどミレーナあんたがぶっかけたの!
作ったのはこないだと微妙に変えて海苔の炊き込みご飯と鶏手羽と大根の煮込み、麻婆豆腐。

味付けは微妙に改良してあって調味料の配合や組み合わせ香りのつけ方も変えた。
んまいなあ。ミレーナ大喜び。
色々音楽聞いて色々話し。
平和主義者でエコロジストのミレーナとはどうしても話が合わない部分もあるが、話す余地は大いにある。
印象的だったこと。
僕はどんなに良い事柄にもそうでない部分があり悪い事柄にもそうでない部分がある、という話をしたとき、
まあこれは欧州在住の人がみんな嫌がる話で、ヒットラーのいいところの話したときのこと。
(彼は菜食主義者で世界で初めて有機栽培を政府からサポートし、酒もコーヒーも飲まず、質の良いパンを作ることを法制化した等)
彼女から僕の質問、「日本に原爆を落とすことを決定した当時のアメリカ大統領にも良いところがあったと思うか?」
と問われて「もちろん、人間だもの、いいところは必ずあったはず」といったら「それにはアクセプト出来ない」と彼女に言われたこと。
行為によって人間を決定することを僕はあまりしないというと、大抵変な顔をされる。ジャッジしないのだ。
なんて話してたら近所のカップル、マウウェーナとジョナサンがやってきた。ディナーにジョイン。
こんなこともあるかとあんまり食べなかったんだ、ミレーナももういっかい食べ直し。食い改めよ。
マウウェーナはもう感激を全身で表すタイプで作った甲斐が有る。ジョナサンは合気道の先生やってる位で日本通。
ここから色々と日本の話になるがどうしても明るい話にはなれない。欧州人は日本に過剰な期待を持ちがちではある。
しかしこうやって色々な話が出来るのは楽しい。気がつけばこの家にきて、うわ、8時間近く経ってる。
この後に前にライブしたとこでジャムセッションがあって参加しようかと思っていたけど、死ぬほど空気が悪い場所で
終わったら結構な距離を歩いて帰らないといけずしかもどうも最近喉の調子が悪いのでパスして帰ることに。
今日も早寝だ。おやすみなさい。