CHOPPA Festival 2015 1st day

シンガポール3日目。いよいよCHOPPAフェス開始。
朝は軽い二日酔い。よく飲んで食べたもんな。
気がつけば1人。
朝から適当な野菜スープを作って飯。
こちらの外食は僕には結構味が強いので舌が疲れもする。
お昼頃にフラフラと出かける。
家のすぐ近くのショボい小川を見ると色とりどりの見たこともない魚がうじゃうじゃいる。

血が騒ぐ。今度は釣らなきゃ。
わざと寄り道してリトルインディアを通る。

見るものが全て面白い。
ラサールのフェス会場に入ると皆セッティングは済んでいるようだが誰もいない。
これ幸いとゆっくりウォームアップさせてもらう。
この楽器は練習用の予備で普段のものよりもピストンも少なく可能性は限定されるが
それだけにやることはある。
久しぶりに基礎練から応用、技練までじっくりやる時間が取れた。

どやどやと華やかな女性が入ってきた。
今回初共演するフェンシアだ。
セッティングとともに慌ただしく挨拶。
明るくて非常に感じの良い女性だ。
誰かに似ているなあ。
彼女は琴と三味線を演奏するドイツ在住中国人。
ペーターコバルトと親交が厚かった
そうで長いキャリアを持つ。
サウンドチェック時から、さあ一緒にやりましょう、という感じでいきなり濃厚なセッションが始まった。
本気じゃないとダメ、という感じ。
そしてちょっと懐かしい久しぶりな感じの共演スタイル。
実は本番より長い長いセッションになったが、これが後に良い結果を生む。

終わったらダレンと皆でお茶をフードコートで。
なんかシンガポール独特のスナックを買ってくれたがこれがすごく変。
揚げパン(名前忘れた)と果物とモヤシがナッツの甘辛いようなソースで和えてある。
食べるまで何が口に入るかわからない。。。
そして春巻きみたいなライトスナック、中の野菜が知らないもの。
一口ごとに面白い。
ダレンが仕事に戻ると、ヤンセンと三人アジア人で馬鹿話トークで大笑い。
面白い言葉を教わった、「フンズー」という、クレイジー、みたいな意味の中国語だそうで、
これ以降みなでこう呼び合うことになった。
(漢字も面白いので気に入った)
ヤンセンと散歩していると迷っていたとしまるさんを発見。一緒にラサールへ向かう。
背の高いメガネのコントラバス奏者、クレイトンとも挨拶。彼、なんだか音がすごい。
ブルクハルトととしまるさんとのトリオのサウンドチェックは火が出るようでいきなり素晴らしい。

ライブ前の腹ごしらえに皆でフードコートへ。
僕はハイナンチーファン(シンガポールの鶏飯)に豚バラ野菜スープ。

期待以上の味ではなかったが、なかなかいい。
グルメのヤンセンが今度本物を食おうと言ってくれた。
少し物足りない量、これはシンガポールの当たり前らしい。
たくさん食べると仕事にならないからかな。

戻って楽屋で皆とトーク
落ち着くために少しだけ釣具の整理。
何故かコレをすると気が安らぐのだ。

トップバッターは、game of patience,ダレンとブライアンとヤンセンのトリオだ。
すごく好きなサウンドだが、ちょっと音が遠いなあ。惜しい。でもいい。
2番手はthe observetry,噂に聞いていたチーワイとヴィヴィアンのデュオで。
地の底を揺るがすエレクトロニクス。
途中で楽屋に戻り自分の準備。
フェンシアとクレイトンはウォームアップをしているのだが、
ステージの演奏に感化されて極小音でセッションになってしまった。
僕も参加、これがまた楽しい。
危うく音が大きくなってしまいそう。
いよいよシンガポール初演奏。
セッティングするとリハとマイクが違う。
大丈夫か、ときくとOKだという。
しかしやってみるとやはり大きく違い、余計なフィードバックが激しい。
演奏自体はいい感じだ、しかし音が難しい。
途中で思い切って、マイクから離れて生音で演奏をする。
フェンシアとの演奏は、かなり寄り添ったもので、その上入念なリハーサルをしておいたので、
サウンドバランスが崩れても音楽のバランスは大丈夫だ。
これで演奏の流れを一気に変えることもできて、結果的に良かった。
最後まで演奏しきった。

終わって楽屋に戻った瞬間、クレイトンがファッキングレート、
次はシドニーに呼ぶ!と言ってくれた。
ダレン曰く、彼のフェスティバルは素晴らしいそうだ。来年が決まった。
フェンシアも、フンズー!と。そうだそうだ。
最後のセットのトリオ、鬼気迫る素晴らしい演奏だが、やはりサウンドバランスがリハと違うのが惜しい。
しかし、いいトリオだ。
終演後はヤンセンととしまるさんと外に飛び出してセブンイレブンでビール。
会場内の学生バーですら、ビールが高い。
表ですぐに乾杯。
この後すぐに自由参加の打ち上げ飲み会へ。
こちら在住のピアニストの関根さんと知り合い、他の人たちとも色々と話。
馬鹿話もするが、生き方の話や音楽の話にあふれている、こういう会話の場が好きだ。
なぜか海外に出た時ばかりこうなる。
自分はいつもこうあるのだけども。
チーワイと話ができたのもよかった。
シンガポールでも日本でも、自分の音楽をやり続けることは同じように大変だ。
いい加減閉店時間でお開きに。
楽しかった、本当に楽しい。
ダレンと家に戻りまたしてもふたりで密やかにアイラウイスキーを飲む。
彼は日本語が出来るのでまた違った話ができる。
明日のために今日の反省点も詰めておく。
またしても夜中だ。
楽しすぎて時間が足りない。
明日も楽しみだ。