移動、ライブ、釣り

濱田くん達のご好意に甘えて途中駅まで送ってもらうことに。
1時間強のドライブで新居浜の洋食屋でランチを取ろう、
老舗らしい浜千鳥というお店は、洋食屋さんというより老舗の大衆居酒屋のようだった。
ボリュームたっぷりのクラシカルなランチを頂いて、ずっと気になっていたのは
ここの店主、絶対釣り人…。
お会計時に話しかけるとやっぱり釣りキチで宇和島に船も持ってるとか。
先日の釣果を冷蔵庫から見せてもらう。いいなあ。
釣りをするようになって、世の中の見え方が少し変わってきた。
前と同じようになるものから、何かを読むことが出来る。面白い。


さらに車で西へ送ってもらい、別れを惜しみ近い再会を約束する。
また来るところが増えた。
ここからは予讃線で一路高松へ。
遠い道のりだ。なんといっても停車時間が長い。
海が見えるとドキドキするし、車窓の風景だけでも楽しい。


何度もここに来ているが、高松駅を利用したのは初めてだ。
今回もお世話になる二ノ宮さんに迎えに来てもらって、
まずしたのは、前回の女木島滞在時にお世話になった岸本釣具店へ。
いくつか補充が必要な釣具があった。
(ついてすぐに釣具店に行ったのは三津でも同じだった)
魚をいかして係留するストリンガーと移動しながら魚を持ち歩けるアジングバッグも購入。
それから宿へ。今回は新しいゲストハウスだ。非常に快適。
駐輪場でレンタサイクルの手続きもした。夜釣りに役立つ。
自転車王国高松のレンタサイクルは非常に便利で、しかも1日200円と格安だ。
チャリに乗って勝手知ったる商店街の中で食材の買い出し、
宿に戻り荷物をといて身支度をして、ライブ会場へ。


前回女木島にこもって録音をし、帰る間際にもここでソロを行った。
今回はシークレットライブということで告知も直前の最小限。
お客さんも程よく少ない。
もともと高松には、人に会い釣りをするために訪れようと思っていたのだけど、
二ノ宮さんがライブの機会を作ってくださったのでこの夜となった次第。
ライブの内容はうまくかけないが、
個人的に最近の自分の演奏の中で最も刺激的だったと思う。
2部の派手目でtuba以外も使ったものが、聴く人によって色々な印象を与えたことを感想で知った、
自分としては1部の演奏のほうが満足感が高かった、というのも興味深い。
やり終えた後のビールが大変美味しい。


特に打ち上げることもなく、会場で楽しく軽く飲んで、
宿まで送ってもらい、釣りの身支度を揃えて、出発。
前回少しだけ試し釣りをした高松港の長い長い玉藻堤防は、
水面までの距離があり、深さも中々。潮の流れは早く、
落としこんで探るのは少しコツが居る。
深夜に釣りに来ていた地元の人達の多くはタコ目当てで、
根魚の具合を聞いたら「もうおらんでここには」と皆が口をそろえる。
まあいいさ、と端から丁寧に探る。
多くはないけどあたりは結構ある。慣れてきたらそこそこ釣れた。
それにしても堤防は長い。東側は若干ハング気味で内側には中々仕掛けを送れない。
北西側の海は、この時間特有なのか何かのか、岸から沖方面に非常に早い潮流が流れていて、
海底につかずに延々と沖に流される始末。根がかりも多いのでこちらは断念。
一人で食べる分くらいは何とかなっているが、釣っている時間が楽しくなかなか帰れない。
やっと堤防始まりまで戻り、船着場ギリギリを少し探ると、ここでも真鯛の子たちが釣れた。
大きくなって帰ってきてくれ。


自転車でかけて、途中で酒を買い出し、
宿のキッチンで魚の処理をして、料理はせず軽く飲んで眠りについたのは6時半位だった。