雑記10月31日

以前より関西の音楽情報を共有するblocサイトを管理している。
http://www.bloc.jp/curiouskansai/

もともと自分で使っていたblocを応用しただけなのだが、
自分では疎遠になってきた出身地の音楽情報をざっとみられるので、
自分のためだけでもなかなか興味深い。
(大本になる情報はおとうた通信さんより提供して頂いている)


それにして、関西もライブやイベント数が、どんどん増加している。
規模の大小にかぎらず、もう凄いことになっていて、
個人で無償でやってる入力作業が、全然追いつかない。
大体月末に情報をもらって自分でも探して、入力していくのだが、
おっつかない。


僕が活動のメインにしている東京も、勿論凄いイベント数だ。
皆さんご存じここを見れば一目瞭然。
http://www.tochoh.com/
(ここの入力を少し手伝って、こんなのあったらなあ、というのでキュリオスは始めた)


自分も出演する法でさらに企画もする立場なのだけど、
なんでこんなに増えていっているんだろう、と、ふと思うことがある。
どこも集客や宣伝に必死で、そんなにオーディエンスが満ち溢れているようには思えないのは僕だけかな。
僕のような無名人と比べてはるかに知名度の高い人達でも、
内情を知ると、意外や意外、物凄い苦労していたりするのも普通だったりする。


やりたい人は増えている。
やりたい人は聴きたい人でもあるから、そういう意味では増えている。
しかし特定のファンとかではなく、純粋に「聴きたい」という人は、
どうなっているのだろうか。
もしかしたら爆発的に増えているのかもしれない。
だとすると、音楽業界の衰退、とかも(それ一つの原因だけではないだろうけど)
よくわからない。


音楽にカネを出さなくなった?
昔も一定のカネを出さない(出せない)けど死ぬほど音楽が好き、という人はたくさんいたはずだ。
いろいろな人達が考察しているけど、実際にはよくわからない。


まあいいとして、
とにかくライブイベントの数は、もう凄いことになっている。
いったいどうなっていくのだろう。
なんとなく予想がつくけど、あまり明るい話になれない。


僕は少し以前から
「自分がやりたいだけでやっているのではないか」
「人に聴かれて喜ばれてなんぼではないか」
などというようなことが、頭を離れず、
色々なタイミングが合って、自分の企画するライブを減らした。
これは食っていけないだろうなあ、と思って仕事でも探そうかと思ったけど、
いまのところなんとかなってる。
別に食えてても食えてなくてもどっちでもいい。


不思議なことに、自分からやらなくなると、少しだけ、
人から呼ばれることも増えてきた。これは殊の外嬉しい。


毎日演奏するのもすごく楽しいし発見も驚きも喜びもあるけど、
音楽をしている時間は音楽の事を考える時間が少なくなっていたりもする。
その点、今年に入って考える時間はたくさん出来て、やりたい事も沢山見つかった。
走る続けていないと不安になるような気持ちは、
自分がずっとそうあったので、よくわかる。
特に東京とか大都市では、忙しいのは当たり前で、
毎日皆笑顔で忙しそうで、それが通常営業、という感じだ。
僕はそれだけではいられなくなったのかもしれない。
音楽が全て、と頭から思い込んでいた頃のことが少し懐かしい。
音楽するために、他をないがしろにもしてきた。
今は、よりよく真っ直ぐ誠実に、特に自分自身に対して、音楽に取り組めるように有りたいと思う。
ある意味音楽は未だに僕の全てだけど、全てではない。


人前に立つこと、ということをさらに考えるようになったし、
誰のためでもなく、自分のために楽器を演奏する事の大切さも、
しみじみとわかる。


ともあれ、人の人生は変わっていく。
自分の未来は、全く予想がつかない。
あと2ヶ月で今年が終わる。
年末には「今年も生き延びたのだな」と毎年溜息混じりに思う。
さて、そこまで生きているかな。来年もそう思えるかな。
大事な人も大事なことも、気がつけばあっという間に失ってしまうのだから、
軽い冗談に流されないで、真剣に接してないとな、と常に思う。