高岡大祐tuba 田中悠美子(義太夫三味線)

今回の旅の最終日。悠美子さんとは別の機会に大編成でやってたけどサシは初めて。
ちょっと前に横浜エアジンでかかっていた悠美子さんのソロ「たゆたうた」に衝撃を受けてご連絡して今回の運びに。
紛れもなく三味線の音なのだが、一音だけ聞くと何の音か分からない、遠くへ連れ去られてしまうそうな音の音楽。
生で観たい、という気持ちから今回のライブに。
1mくらいのテーブルを用意、ということで義太夫三味線がテーブルトップー三味線になる。
準備を見ている時からわくわくする。
1部はソロで最初は僕から。
続いて悠美子さんのソロ。いやあほう。
リウイの音は弦楽器の生音、最高です。そこに響く三味線の音、尋常じゃない。
重いものが速く動く感じ。そして最後には変形された義太夫のような。
演奏終了直後、物凄く満足感。
休憩を挟んで2部はデュオ。
うーむ、凄い。どんなものでも即座に返ってくる、違う形で。
軽口や減らず口、なんでもあり。
驚いたのは、生音の弦楽器とやるときはある程度音量差があるので、こちらが加減することが多いのだが、その必要が全くなかったこと。
そして普段はぼくがあれこれこうして音程(といっても絶対音感的なものではない)を相手に合わすことが多いのだけど、三味線というのはどんどんチューニングを変えていける強みがあるからか、
そして勿論悠美子さんの感覚の素晴らしさなのだが、
あちらがどんどんこっちに合ってくる、というこれもあんまりなかったことに。
最後に自分がもっとやりたくなってもう一度。これまたスパッと。
なんか今までにない感覚で演奏が出来た。本当に、さすがです。
また色々な形でやれたらなあと思いました。感謝。