地震発生/仙波清彦x高岡大祐@渋谷bar isshee

そろそろ出かけようかというときに強い揺れ。
出先でPCを使って作業、CDを作成している時だった。
強く長く揺するような横に長い揺れ。
借りている部屋が揺すられる。高いところにおいてあるものが落ちる。
いくつかが落ちて割れる。慌てて下に落とす。
すぐにかけていくつかの電話はつながるがすぐにつながらなくなる。
ウィルコムだけは誰にでもつながる。
ネットはOK,メールもほとんどいける。
PCに張り付きになり、特にツイッターで情報を見る。
宮城県で非常に強い地震。その間も強い余震が続く。
車酔いに近い軽い吐き気と頭痛がする。
これはその後もずっと続いた。
tubaは一昨日のライブの時に開場であるBar Issheeに置いてる。
心配だが現状分からずいっしーさんが店に向かっている。
行くしかない、滞在先から徒歩で15km弱、荷物が少なければ大した距離ではない。
少しの間、ネット上で状況を調べ連絡を取り、出かける準備。
外に出れば、地震後ということが分からない、いつものような少し肌寒いだけ。
山手線県内に近づくにつれ道に人が溢れていく。
電車が完全にストップしているので徒歩で移動しているのだ。
車は徐々に込始め幹線道路では大渋滞が始まっている。
大きな駅の付近からは人が溢れバス乗り場には長い行列。
明治通りは人で溢れ帰っている。
ひたすら渋谷へ。
3時間半後にやっと到着。
初共演の仙波清彦さんはすでに到着していた。
信じられない、あの仙波さんがこんな状況で来てくれるとは。
よかった、と抱きすくめられた。
長時間連続歩行で靴がいかれた。一度外に出て慌てて靴屋へ行く。
こんな時間にすごい繁盛だ。スーツ姿の人たちや女性が多い。
一番安いウォーキングシューズにした。軽い防水で軽量。
戻って少し休んで、ライブを行う。
仙波さんはやはり、というかものすごい量の打楽器を用意して。

なんというか、不謹慎だと誹られそうだが、おもいっきり全力で。
歌い踊り演奏した。
事実でしかないのだが、演奏している間は全てのことを忘れていた。
非常に陽性の音楽。
こんなときに、楽しくしかなれないなんて。
しかし出来ることしか出来ない。
それにお客さんが来ているのだ、それも驚きだが。
皆さん徒歩で時間をかけてやってきてくれた。
楽しんでもらえたのだと思う。
終わってささやかな乾杯。
忘れていたのだが、もってきた食料を放出して皆で食べてもらう。
帰りは仙波さんのお付きの方に送っていただいた。
皆さん、特に仙波さん、ありがとうございました。
忘れられない日になってしまった。
出来る限り多くの人たちの無事と安全を祈ります。