サムベネットx高岡大祐x沼直也@池袋バレルハウス

Samm Bennett(neo-primitive string instruments, etc)
高岡大祐tuba 沼直也ds
先日ソロでお誘いしたサムさんと沼さんと僕の初組み合わせ。
毎回何が飛び出るかわからないサムさんの楽器も楽しみ。
サウンドチェックの時からこの日はいつもと違っていた。
沼さんがいつも必ず持ってくる定番のセットではなく、カホンを使ったオリジナルのセットで来るという。
カホンは普通は座って手で足の間に挟んだ木の板を叩く楽器だが、彼は新しいペダルを導入して
座った状態で普通のペダルのように踏んでキックできるようにして、
それに合わせてスタンド二本にツリーのように装着した小さい楽器のセット。

物凄く短く切り詰めたバラスティックで叩くと凄いスピード感。
サムさんは今日はストラムスティックという細長い三絃楽器やマウスボウ、クッキーの空き缶で自作した通称「マロングラッセギター」も。


どの音も特徴的で面白くサムさんの世界だ。
僕はtubaにうっすらマイク一本立てただけ。


ライブはサムさんのソロから幕開け。ストラムスティックで歌いあげるストレンジブルース。
もうこれだけで相当楽しい。
2部は二人も入って初のトリオ。
沼さんとは長いことGYROをやっていて呼吸は合う。
それにしても今晩はなんと楽しそうに叩くことか。
サムさんには勝手に曲を選んでもらい二人が勝手に伴奏を創り上げる。
グルーブと熱気。たまらずお客さんも踊り出す。楽しいなあ。
インプロのスリル、その場で音楽が生まれるむき出しの感じ、良い歌の世界が奇妙に結びつく。
終わった後三人も上機嫌で、これはバンドにしようよ、とすぐに意気投合。
実は最近の僕は、ちょっと良かったからって直ぐにバンドにしよう、と思うほど初ではなくなっていた。
でもこれは別。何かがとても良い。
サムベネット、長年聴いてきた尊敬するミュージシャンとの新しい道が、非常に楽しみ。