超微弱音tubaソロ@千石空房

最近とてもお世話になっている千石空房で初めてのソロ。
ここでは以前にさがゆきさにゃ外山明さんとデュオをやってきたが、
近隣の問題などもあり長らく演奏はしていなかった。
今回は「超微弱音」と題して小音量での演奏に挑戦。
最近友人たちが自宅ライブを行なっている、それは邸宅なんかじゃなくて極普通の住宅だったりして
日本ではそうそう簡単には演奏できないような環境でのライブに挑戦している。
そういう伏線がアイデアにあった。
床に御座を敷いて、満員のお客様。子供さんもちらほら。
このライブは「駄菓子300円食べ放題」というオプションがあって、ライブは投銭。
みんな気軽に遊べる感じが良い。
1部の最初は、じんわりと極小音量での即興演奏。この音量でリズミックに演奏するのは難しい。
tubaはベルの向きが上を向いているので、天井から降る音と、向きを変えて大きな口径の口から直接届く音で変化をつける。
ついつい大きくなりそうな音を小さく抑えるのはかなり大変だ。


2部は一番前にいた中ムラサトコさんのお子さんユウキ君が僕の足の上でおもちゃ遊びするのと
彼独自の「自分語」で話す声から沢山アイデアをもらって演奏。
その場でたくさんの歌が浮かんで消えた。実際にたくさん声もでる。
小音量のソロ、というと音響的アプローチの即興演奏やアカデミックっぽいものが多いような気がするが、
最終的にはなんというか、大衆的で好きな歌の感じになった。
自分でもこうなるとは思ってもいなかった。事前に何をやるか全く考えても居なかった。
その場でやることを、その場でやる。当たり前のようかもしれないけど、即興演奏。
こうあらなくてはいけない、というのを外にもうちにも求めず、何が出来るだろう、と演奏すること。
意識はしなくても、今まで自分が通ってきた音楽は、身体がその歴史を知っている。
出てくるものを、そのまま出すのは難しい。出せるようにいつもなっていなければならない。
書くのも難しいなあ。この日はなにかヒントを得ました。
店主川窪さんたちとの打ち上げも楽しかったです。