口八丁/パドグ/横沢道治@塩屋旧グッゲンハイム邸

久々の塩屋なのだがいろいろあって体調が凄い。起き上がることが難しくて少し遅刻。
当日になって考えが変わってtubaを持っていくのを止める。
借り物の変形ユーフォニウムと打楽器や小物、忘れてはいけない口琴
口八丁はグッゲンハイムの主の森本アリ君とのデュオで結構長い。
口琴デュオから発展して電子楽器も使用。今回は僕は生音専門で。
長テーブルにいっぱいのセッティング。僕のは筒が多い。

ライブ前にはさすがにお酒は控えて今日の特製ガスパチョやゴーヤとひよこ豆のカレーを頂く。
お客さんもやってきて開演。
最初はペドグ(パドグにあらず)。
裏の住人たち中心のトランペットアンサンブル。
久々に聞くと、お、みんなうまくなったか、とか思ったけど一人ひとりになるとその戦闘能力の低さに笑い。
新メンバー佐々木くんの出ていない音に乗っている勢いに乗せられる。

続いて口八丁。儀式のように最初は口琴デュオから。

なんか知らないけどアリくんとは対極的な自分かと思うのになんか勘所のつかみ方というか、
あ、ここはこうだろうな、というところが(口では説明できない)似てる気がする。
だからシッチャカメッチャカになっていても、安心して演奏できる。
結構声出したなあ。ドレミパイプや笛多様。
変形ユーフォニウムはいきなり笛にして、客席がちょっと引くのを感じた。

しかし思いっきり楽しんでやりきった。なんだ俺、tubaなしでもいけるやん。
そして次は横沢ソロ。

脱力された指から生まれる小さな連打が自然音のよう。
打音と同時に凄く不思議な高音が聞こえる。
こんな演奏は聞いたことがない。非常に集中力の高い演奏。
音響的と言っても良いような、従来のジェンベの演奏とは全く違うもの。
今まで知っている横沢さんとも違う、何か特別。素晴らしかった。
あとで楽器を見せてもらうと、見覚えが。

なくなった大原裕の形見の品だ。80年代に彼がNYで買ったというもの。
今は横沢さんの手元にある。長年「これは演奏できへん」って言ってたっけ。
ボトム部分がストレートで底は平らではないので自立しない。
楽器自体から何か特別な雰囲気がする。
楽器と演奏者と環境とが合致した、素晴らしい演奏だった。


休憩を挟んで2部は合奏。
まずは口八丁と横沢さん。わちゃわちゃちゃ。
次はペドグが打楽器に持ち替えたパドグ。もっとわちゃちゃちゃちゃ。

なんかやばい、と思って必死で走りまわってこっちも色々演奏した。
おかげであせびしょ(次の日は軽い筋肉痛)。
全員の土下座で終了。なんやそれ。
楽しかったなあ。


演奏後はやっと飲めるかな、ってっところで乾杯。
お、飲める。回復した。
口八丁が結構好評。またやりたいなあ。誰か誘ってください。
帰り際におとうた通信をゲット出来て嬉しい。
グッゲンハイムを取り囲む雰囲気や人達の感じは、とても良いと思う。
次は10月に出演だ。
帰りは横沢さんとふたりっきりでディープな話。