almost ferst meeting@Remure bxl

朝は何していたか不明。
多分料理したり楽器吹いていたりしただろう。
夕方になって早めに集まり。
Remureはまたしても同じ町内にあるワークショップや稽古事の場所で今夜は貸切。
主催はパクヤンで仕切りから飲み物の準備まで彼女がやっている。色々と手伝い。
PAの位置もあり配置に悩みピアノの位置をなんども動かす。なんとか決まる。
ウィーンから来ているテープエレクトロニクスのアンドレアスのセッティングは、ミキサーを中心にいくつかの改造テープレコーダー、
むき出しのスピーカーをマイクで拾ってフィードバック装置にしている。
似たセッティングを見たことがあると言うと驚かれた。他にこんなことやっている人を知らないらしい。
出音は非常に物音で好み。僕は今回はじめてマイクとミキサーを持ち込んだ新しいセッティングでtubaを吹く。
アンドレアスとの相性がとても良い、お互いどちらがどちらのおとか判別出来ない時があるくらいだ。
サウンドチェックでこれだからかなり楽しみだ。ここにパクヤンと以前共演したサックスのオードレーが入る。


今夜はもう一組いて、サックス、ヴァイオリンはドイツ、パーカッションとバスクラは地元のカルテット。結構年長。
彼らはアコースティックの即興演奏なのでセットするだけ。

本番前に軽く食事。広場に戻りよく行くモロッコ軽食屋へ。
見てたら食べたくなってレンズ豆の煮込みとフリッツ(揚芋)を注文。アンドレアスはサラダ。
かなりボリュームが有って500円しないくらい。そういえば他人の飯を食ったのは久しぶりのような気がする。

定時に戻るとこれでやっと客が来始めたところ。
ゆっくりビールでも飲みながら待つ。
最初は対バンのほうから。
サックス吹きの出す音が面白い。打楽器は大太鼓に色々とアタッチメントがついている。
こういうジャズっぽくない生音即興やる人がここにもいるんだ。かなり高度。
ただ、あまりにも「欧州自由即興演奏のクリシェ」というか、完璧すぎる感じ。
これがこの世代以上の演奏なんだろうなあ、と思う。勿論悪くないが、ずっと高度なことが飛び交っていると、
それはそれでダイナミクスがなくて変化しまくっているのに変化がないような不思議な感じ。

休憩を挟んで僕ら。このころには結構暗くなっていた。
始まってすぐに面倒くさいことになった。
1部の時もあったのだが写真をフラッシュ焚きまくりで近くで無神経に撮りまくっている、しかも今度は出演者だ。
フラッシュをたかれるのは本当に嫌いだ。アレは刺激だし、リズムを与えることになる。大きな音を出されるのと同じだ。
演奏しながら手を伸ばして制止するが、画面越しに見ていて全く気がつきもしない。
あまりにひどいので中指立てて殺気を出した。やっとやめやがった。パクヤンが何か言いたそうにしているが無視。
オードレーは前回やった時とかなりアプローチが違う、ありがちなフリージャズ的なものが影をひそめて
もっと音や音色で表現しようとしている。何かが変わっていた。
パクヤンはプリペアドしたピアノを演奏。彼女の場合ジャズでもないが音色を探求するというよりピアノ、という演奏。
やはりアンドレアスと僕の音の相性が良い。他で色々と音を出してくれているので僕は始終出さなくてはいけないわけではない。
音を出す、ということに集中して不用意に演奏することなく出来た。



終わった後にパクヤンから説教。
あんなふうに強く伝えてはいけない、皆楽しみに来ているんだから、お前は無神経だ、とか言われたが、
さすがにキレた。ふざけるな、無神経に写真とってたのはそこのクソジジイだろうが、何故客も誰も注意しない、
俺が無神経だと、ふざけるな、手も声も出さなかっただろうが、おまえらは非常識な個人主義にどっぷり浸って、ろくでもない自由を唱える、
何故人の気持ちが分からない、自分が行うことを他人がどう考えるか、考えながら行うんだ、バカヤロウ。
馬鹿が馬鹿をやってきたから、はっきりと馬鹿だと伝えてやったに過ぎない。誰が非常識だ。
それでも、パクヤンは絶対に自分の意思を曲げないので、それならこれから俺は途中でくだらないことされたら、その場で演奏をやめて帰る、
金は後で全額受け取る、いいか、ときいたら、それでいいと言う。あ、そう。
いい面だって勿論あるが、この国のなんでも個人主義にはとてもうんざりする。俺はやはり日本人だ。


とまあ、荒れたが非常に忘れっぽいのでその後は仲良く飲み。
なにせビールが余っていて飲み放題なので飲みに飲む。
終演後大片付けをしてカフェに行くがなんとなく寒いし、ということでジョヴァンニたちの家に戻って又飲む。
途中で眠いので退散。