散髪、羊煮込み、観劇

朝から目に毒な和食の話題を見てしまい朝食を変更。
ニンニクトマト茸ハムをニョクマムと豆板醤で炒めて米にかけた中華飯。んまい。
アルコールランプ、炒め物もいける。


シャワーを浴びようと思ってトライするが今日は天気が悪く水が冷たすぎて断念。
頭だけ洗う。風呂借りに行かなくては。
その後思い立って散髪。そこらにあったハサミで一発でで結んだ髪を切り落とす。
ちょっと短くしすぎたか。またしても少し女の子風。

昼は少し買出しへ。
実は今まで料理に塩を一切使っていなかった。
スーパーで塩、安い。物凄く美味しそうな塩田の塩1kg150円しない、食卓塩は20円!
胡椒はちょっと贅沢してその場で挽ける容器入りのを。調理用に安い赤ワイン200円。
肉屋で羊を買おうと思ったら今日は値札が前に出てない。モロッコ肉屋だから英語は通じない。
うむむ。なんとか一番安い羊肋肉(ラグー)500g、ナタのような大型ナイフでザツザク切ってもらって。
八百屋でオリーブ漬けも買った、1kg250円。
帰ったら煮込みの仕込み。セロリ、にんにく、トマト、蕪、葱、など余り物の野菜を刻んで羊と圧力鍋。
味付けは塩田塩、微量ニョクマム、大量のオリーブ、はちみつ、赤ワイン、胡椒、モロッコのオリーブオイル。
ランプは二つ並べて火力アップ。長時間根気よく煮込む。

夕方にジョヴァンニと待ち合わせて劇場へ。
今日はパクヤンが出演するダンス公演鑑賞。大きな劇場の小さい方の部屋。
なんだか中が異様に熱い。客がいっぱいなのもあるが暑すぎる。
出演は企画者でダンサーでドラマーのアフリカ女性ラザラ、ギターにニコ、パクヤン。
なんというか、ラザラはよく踊りドラムも叩き、パクヤンもニコも動きに振り付けがある。
内容は暗い、というかコンセプチュアルなダンス公演は苦手なんだ俺。
客も老人を中心に文句垂れながら途中退出多し。まあ分かる。
ラザラがクリエイティブなんだろうけど、ミュージシャン以下ダンサー未満(ダンスの方が幾分マシ)
ニコもパクヤンもダンスは素人で、ねえ。
終わってからも感想言うでもなし、バーでビール。表は美しい夕暮れのはじまり。


なんだかもうひとつの出し物が大きい方の劇場であって同じチケットで見れるというから見に行くことに。
ニコと僕だけ、あとはつまらなそうだから、とかいってこない。
ラヴェルパヴァーヌをピアニストが弾き、あとは舞台は二人のダンサーのみ。
長身で屈強な男は全身ピンクのクマの着ぐるみを来て女は薄着。
クマは女を人形かしたいのように扱うのだが、これが物凄い。
人間あんなふうに動けるのだと度肝抜かれる。物凄い身体能力だ。
それをゴミでも扱うように無造作に、しかし物凄い繊細さで扱うクマ男も凄まじい。
とにかく彼らの身体能力に圧倒される。物語はかなりシンプルでファニー、ちょっとエッチな無言劇。
途中二人はゆっくりとしかし完全にお互いの衣装を取り替えてしまい、逆転現象。
男はかなりデカイ。二人ともとんでもないバランス能力、膂力、そしてリズム感とタイミング。
音楽は録音物だがぴったりと、ラフな感じになるようにあっている。
最後は男女らしい服装に着替えた二人が、食物を撒き散らかすようなとてつもないエンディング。
気をてらったような感じは何もしない、素晴らしい公演。拍手喝采。カーテンコール実に4回。
とても素晴らしいものを見た。


表に出るとジョヴァンニたちは飲みに出かけていて、僕は一人で戻る。

どうせあそこだろう、とおもったらいつものカフェにいたので合流。
ヨーティスとイザベラのギリシャカップル、アナンタと彼氏、その他もいて和気藹々とビールで乾杯。
僕の髪型が話題を振りまく。
男性陣に不人気。曰く「ゲイっぽすぎる、せめてヒゲを剃ってくれ」だって、
女性陣には好評。ははは。おかげで場が盛り上がった。
もし上がりすぎて閉店寸前まで外で飲む。ジョヴァンニたちの家に少しだけよって帰宅。
腹がへったので煮込みを食べる。こんなうまいもんないわい!というくらい美味い。
羊の脂が染み込んだ蕪や干し椎茸がうますぎる。最高だ。ワインで一人乾杯。
久々の夜更かしだ。