roskamにmoker見に行く

起きたらちょっとぐったりしている。
流石に昨日は忙しすぎた上に遊びすぎた。
多分皆はあのまま朝まで演奏して飲みまくったのだろう。
ベルジャンのパーティー体力はすごい。
しかし今日は日曜、せっかく引っ越してきたのは市場の近所なので
なんとか午前中に起きて食料の調達。
お気に入りのマッシュルームの安い八百屋は今日は入荷がなかった。
ロッコ屋でオリーブオイル、これは此処に来たらいつも買うモロッコ産だ。
精製が荒く香りが強い。欧州人はもっと上品なものを上等とするけど僕はこれが好きだ。
オリーブが果実であることをちゃんと味あわせてくれる。
他にも少し野菜を買いたして肉屋によって鶏手羽を買う。これが一番安い肉だ。
日本のように手羽元と手羽先が別れていなくて一体。
1kg日本感覚でだいたい220円位。
ベルギーは街角に沢山八百屋と肉屋があってどちらもモロッコ人の経営が多い。
肉屋は風格あって、頼むと肉塊をバンバンたたき切ってくれるのも良い。
憧れのじゃがいも屋で量り売りの芋を買う。これもモロッコ種の赤芋だ。
初めてマラケシュで食べたとき、あまりの美味しさに驚いた。


ホクホクで帰宅して、やっぱり少し休んでから料理。
手羽と蕪、干し椎茸や生姜を圧力鍋でじっくり煮る。
にんにくや葱、生姜などを別の鍋で炒めておいて後で合わせる。
グリーンカレーのペーストを入れてニョクマムで味付け。
味見するとかなり辛くて単調だったのでタイ料理には欠かせない砂糖を入れるが
一計あってはちみつを入れてみる。すると奥行き深くなりまろやかになった。これはいい。
買っておいたタイ米とあわせて頂く。ほくほくだ。
自分は料理がうまい、とはとてもじゃないが思えないが、自分の料理は好きだ。
体調にもあっているし、なにより自分の為に作るのは楽しい以上の何かがある。
音楽にとても似ている。


こうやって夕方までうだうだと、寝転んだりネットしたり楽器吹いたり。
狭い家で初めてなのでおっかなびっくり吹いてみたが苦情はなし。良かった。


夜は(といっても明るいので実感はまだない)roskamでバルトやジョルディのバンドmokerのライブ鑑賞。
開演よりかなり遅れてはいった、なので終わったときには2部の最後だと思ったが一部の終だった。
1時間以上押して始まったんだ。
中休みにメンバーと挨拶。
ドラムのジョヴァンニ・バルチェッラは最近初めてパパになったらしい。
ゲント音楽シーンの父、といわれている彼が結構いい年でパパ、微笑ましい。お祝いを言う。
休憩後2部。一番前で鑑賞。やっぱ此の店は前のほうが音が良い。

前回に見た時よりも自由度が高くなっている、といってもフリージャズ度が高いということではなく、
次に先に行く時に選択肢がどんどん増えていく感じ。
そういえばコントラバシストが前回と違って若い。
サウンド的なアプローチも多く、アルコの倍音使いはさすがだった。
リーダーでギターのマティアスもどこいくねんみたいなキワキワプレイが冴えてる。
バルトはトランペットは勿論、フリューゲルホルンやピッコロトランペットまで駆使、いやあカッコいい。
金管楽器に並々ならぬ関心を再び抱かせてくれたのは彼のような少数派である金管奏者だった。
そしてジョルディ、なんか彼のプレイが今まで最高だった。どっしりして自分の足元がしっかりしているところで
様々な姿勢をとるような。素晴らしかった。
最後にはフランス人サックス吹きヤンが飛び入りしてアンコール。
最近飛び入り精神なかったけどこのときは楽器持ってくればよかったと思った。


終わってから、メンバーたちと表に出て飲みながら会話。ビールも進む。
マティアスと初めてかなりゆっくり話。ベルジャン音楽界の現状など。
時間をとって録音セッションをしないかという誘いに是非、と乗る。
ヤンは明日ライブがあるということで、これにも遊びにいくことに。
やっぱライブに来るとミュージシャンがいっぱい集まってていろんなことがあって良いなあ。
ここ最近はライブが少ないが、こういうのがあるからブリュッセルは楽しい。
急に人混みができて酔っぱらいも多くなってきた。
なんでもベルギーロックの大御所たちがたくさんやってきたらしい。苦手なムード。
こちらでは珍しい泥酔した女が暴れている。
帰りどき、と思い皆に挨拶して夜道を帰る。
最近は用心して人気のないところを歩いて帰っている。無事帰宅。就寝。