KuRuWaSan+山本達久@入谷なってるハウス

KuRuWaSan(from Bruxelles, Belgium) Pakyan Lau(key,p),Grégoire Tirtiaux(sax)Joao Lobo(ds)高岡大祐tuba
ゲスト:山本達久ds,per

夜中にパクヤンが全身にかゆみを感じて飛び起きる。赤く腫れているので何かのアレルギーかと思い
ネット上でいろいろな人に情報を求める。
呼吸系のショックが出ると大変なので僕は出来る限り起き続けて彼女をチェックする。
この夜は仮眠程度であまり眠れなかった。
昼ごろにグレッグも到着。短髪になっていた。


あいにくの雨の天気で移動は大変。
雨の多いブリュッセルから来た彼らもこの天気には閉口している。
しかし我らは傘をささない。
ずぶ濡れでなってるに到着。
パクヤンが電源タップを忘れて急遽エフェクトを縮小して使えるぶんは電池で代用することに、
電池の買出しに僕は走る。
その間に達久くん登場。ステージ後方にはドラムが並ぶ。
パクヤンはグランドピアノと小型フェイクフェンダーローズのホーナー製ピアネット。
管楽器の二人はマイクなし。
グレッグは僕が大阪から持ってきたバリトンサックスを「使えない」ということで不使用。
まあ楽器ってそんなもんだよな。もう運ばないけど。
チェック完了して近所の回転寿司で食事。
パクヤンには適当に野菜のもん食わしといて僕らは魚や貝類を頬張る。
ジョアオもグレッグも魚で感激しているが、こんなもんじゃないぞ本当の寿司は。
そのうち食わせてやるからな。


思わずぎりぎりに帰ると、この雨で遠いなかそこそこお客さんが来ていて嬉しい。
最初から全員でせーので。
なんというか心地よいカオスと波というか、
ブリュッセルでやっていたあの空気と日本の空気が入り混じるのを感じた。
1部終わった時点で皆は達久くんのドラム絶賛で、2部の最初はジョアオとデュオから始めてもらった。


ふたりともほとんど同じようなアプローチ(でも方法論が違う)から始めたのも、
バラバラのようで調和しているようでその微妙なせめぎあいと無意識に、思わず笑いが込みあげた。
見ているメンバーもお客さんも心と体の揺れる即興音楽。これは僕の信条でもある。
そういえばかなりやりたい放題やったなあ、俺も。
客席の空気の震え方まで良かった。良い皮切り。
達久くんとクルワサン、いいなあ。

泡盛で乾杯していい気持ち。
まだまだ雨の中を終電目指し帰途へ。

この日の演奏は

達久くんと僕の顔がそっくりと一部で評判。
以下撮影eigenkino