高岡大祐/tamaruソロ@祖師谷大蔵カフェムリウイ

この日は誕生日と同じくらい大事な日だった。
新しい自分のソロの誕生に居合わせた気分。自分が。
まず最初のtamaruさん、5年ぶりに見聞きするソロは、たまらないもの。
以前ドローンを非常に個性的に使ってソロをやっていた彼、風評だけで気になって仕方がなく
今回お誘いした限り。
譜面台を前にほとんどエフェクターもなしに黙々と弾く。
最初心底驚きそして心底楽しんだ。
詳しく書くのは陳腐になるのでブー。
そこにあるのは誰でもが手に出来るだろうエレキベースギター。
生まれる音はtamaruさんにしかない音。
さらに僕が感じたのはアジアの音だった。
フレーズとかメロディーとか、そんなんはほぼ全くない。
しかしそこに立上る音、美しかった。

次の2部は僕。これも出来れば内緒にしたいな。
ついに見つけた、って感じ。
そしてそれは今までやってきたことの延長でもあるけど全く視野を(お客さんの、ね)
変えれるような、驚きに満ちたもの。
そうそう、こういう音を僕本人は聞いていたのだ、やっとお客さんにそれのほとんどを届けれた感じの初めて。
リウイのたけしさんの日記を見ると
客席では普段装飾的に聞こえていた 様々な音が、それぞれ異なる楽器と化す感じ。つまり一人でバンド状態。いつ吹 くかな?いつ吹くかな? と思ってたけど、ビート残るまま最後ついにチューバ吹いた瞬間、うわっ来た!体中の血が 沸きあがる。」
だって、うわっ、嬉しい。
聴いている人によって全く違った音に聞こえるだろう。
自分にとって新しい天体を見つけたかのような嬉しさ。
星は誰か人間に見つけられる前からそこにずっとあっただろうにね。
僕はまた見つけたようだ、自分の星を。


tamaruさん、聞いて方が良いですよ、皆さん。
http://www.japanimprov.com/tamaru/tamaruj/index.html