crappy mini band@magasin4 bxl

途中で一度寒くて起きる、暖房を強くして楽器用と思しき毛布を重ねて二度寝

9時に起きて朝食。ここで祐子さんの旦那さんのニコライと尚己とご対面。
ニコライはベーシストで尚己くんは6ヶ月。祐子さんは新ママだ。
テーブルには色々な種類のおいしそうなパンが積んである。いただきます。
んまい。どれもこれも物凄いアルチザナル、職人気質が生きている。
極普通のバゲットもクロワッサンもとてもおいしい。

アルザス地方ってなんだか豊かなイメージだなあ。
ニコライは日本語も結構わかるし親日派のジョヴァンニと日本人二人で朝食でも会話は弾む。
ついつい長いしそうになるがこれから長いドライブで夜はブリュッセルでライブの僕らはそろそろお暇。
祐子さんはブリュッセルに興味津々の様子。今度は一緒に日本とベルギーでなんかやりたいなあ。
ジョヴァンニは我らはまた新しい素晴らしいドラマーを手に入れたねと話す。その通りだ。

帰り道は渋滞もほとんどなく軽快に戻る。途中2度ほど軽い休憩を経て4時間強のドライブお疲れ様ジョヴァンニ。

僕は電車で一度家に戻り連絡関連のたまった仕事を少しやっつけて気がつけばもうそろそろいい時間。
こちらにして入りが早い5時半なので急がねば。今日の会場のマガザンカトルは初めて。
だいたいの目星をつけてメトロに乗ったらこれがサブトラムでなんてこったい乗り間違えてた。
しかし方向は大体一緒なので地上に出てから見覚えのある道を探って途中で降りる。
運河沿いにてくてく歩いて目指すがなかなかつかない。以前に何度か出たコンピロテクゥの川向、
RTTなんかにいく時にも通る道沿いにあるのだが、この辺は人気がなくて物凄い寂しい。しかも雨。
番地の表示も少なく大丈夫かよと思っていたら見過ごすほどわかりにくいわりに大きな倉庫のような場所に到着。
ステージにいくと皆がセッティング中。クラッピーミニバンドでは僕は準備時間が最短なので
ちょっと遅めに入らせてもらったのだ。ステージは高くロックやクラブ仕様な作り。
PAやモニターも大きい。客席からのリバーブが大きくて少し梃子摺るがなんとかやっつける。
今日のイベントはクラッピーミニバンドの新譜をリリースしたレーベルのお祭りである。
楽屋に入って少しpc作業。ここのところとにかく時間がない。

ちょっとしたらディナーの時間、楽屋には他にもバンドや関係者多数。チケットを出して賄い担当のおじさんから3種の食物が乗った皿をもらう。白い豆の煮込みに、キャベツのクリーム煮、ハンバーグがしたにあって
とにかく見かけは全部白い。味は中の下、しょっぱい。


ビールのんで待っていると9時頃から音がなる。まずはDJセット。レーベルオーナーのクリストフはDJソファ。
僕らの前にはかちかちに作りこまれたギタートリオ。悪くないけどあんまり面白くない。
終わったら僕らも準備に飛び出る。今日は出演者が多くてセットチェンジがかなり大変だ。うちらは機材が多い。
会場はやたらに寒い。出演者も客も吐く息が思いっきり白い。しかし我らは気合充分。
オールスタンディングの客相手に(特に話好きのベルジャン)インプロをやるのはなかなか難しいが、
緩急つけてロック色の強い曲や可愛らしい歌モノ、
謎のアホアホソングも交えてバラエティ豊かなのが我らの真骨頂。
PAから出る巨大な音塊に騒ぐのが好きな客たちも満足の模様。
アンコールももらい、さらっと歌物のno words dayで締めくくった。



客席に降りると知った顔が多数やってきている。ここに来た時からの友人たちも今回初めてできた友人たちも。
初めてクラッピーを見た人たちはとても楽しかった、といってくれた。
知らない客からもガンガン声がかかる。これはこちらでライブをやった後の醍醐味。
終わった後はビールだビール、しかしここは種類があまりなくて5種類くらいしかない。
シメイブルーに絞ってこれだけを飲む。
次の出し物はヒューマンビートボクサーのどこかでチャンピオンになったというプリミティブという人。
楽屋で少し話しているときに披露した技でも凄くてみんなかなり楽しみにしている。
僕は以前東京でHBボクサーたちとセッションを重ねたことがあってそこそここういう事を知っている。
期待半分、どうだ、と思ったら、これが素晴らしい。
基本的なテクニックは勿論のこと、彼独自の声とノイズを同時に使った演奏を延々と繰り広げるのは圧巻。
重低音の重厚さも見事。思うに子音が多いフランス語圏人たちはこういう事に長けていると思う。声もデカイし。
十分に楽しんだ。

もうここらで1時越えてて最近朝早く移動も多く多忙を極めていたので眠くなってきた。
ジョヴァンニはさっきまでふらふらだったのに何故かギンギンになって元気に飲んでいる。
次のバンドはぬるいヒップホップに生楽器が入っていて興味持てない。うー。
腹の減った友人に冷めてるけど賄いをかっぱらって振る舞い、ふらふら歩いて友人たちと話すが限界。

ダニエレとアントニオが同じ車で帰るようなのでお願いして便乗。
しかもダニエレ、思いっきり道を失う。アントニオも。あんたらここ近所でしょうが。
なんとかアントニオを先に降ろしてダニエレに僕も近場で降ろして貰ってなんとか無事に帰る。
ドアを開けるとティティンがニャアと泣いた。物凄く愛しいおばあさん猫。何故か物凄く好いてもらっている。



daysukeが来てから痩せこけていた彼女はふっくらと大きくなったのよ、とルラは言っていた。
仲良しなんだ。寝る前にゴロゴロと少し遊んでから部屋に戻り就寝。