giovanni di domenico,yuko oshima,daysuke@artichaut strasbourg

今日も朝から動かねばで結構ヘビー。
軽く旅の準備して昨日作った煮込み飯を食べてジョヴァンニと待ち合わせ。
彼はピアノ演奏するだけなので荷物は少なく積み込みも楽で車に乗り込んで出発、
一路フランスのアルザス地方ストラスブルグへ。
 
ブリュッセル市内ではデモやっててものすごい渋滞で脱出するまでにかなり時間がかかった。
高速に乗ったら結構スイスイ。リエージュロシュフォールを越えてルクセンブルグ経由でフランスに入る。
ここら辺の田園風景は凄い。地の果てまで畑だ。

今日はストラスブルグ在住の日本人ドラマー大島祐子さんのお誘い。
途中で連絡をとると先に彼女の郊外の自宅近くで待ち合わせをしてから車一台で向かうことになった。
聞いた行き方で向かってみたもののどうも容量を得なくてどうしようと途中で止まって連絡をとろうとすると
彼女はすぐそばにいたようですぐにやってきた。

初めましての挨拶をして車に彼女の荷物を積み込み市街へ向かう。
車中で色々と四方山話をしていると祐子さんとは共通に友人が何人もいた。これは話が早い。


会場近くはなんだか可愛らしい町並みでそこにあるartichautというBIOレストランが現場。



明るいお店で入ってすぐにキッチンが見えて、演奏場所は地下にあった。
グランドピアノにドラムセット、音響も完備でばっちりだ。コンサートプレイス。
それほど大きくはないのでマイクはピアノだけに使うことにして僕も祐子さんも生。
響きはそれほどライブではないがいい感じでお互いが聞こえる。
チェック後は食事。ここは評判のお店のようで物凄く楽しみ。
アルザス地方のこのあたりは文化も独特なはずで食べ物にも興味津々。
何食べても良いと言われて僕はポワロネギとブルーチーズのタルトにハムのサラダ。

飲み物はアルザスというと白ワインと発泡ワインしか知らなかったが赤ワインのいいのがあるという。
新鮮で華やかな香りの赤ワインを飲んでいると料理登場。
ネギのタルトだけで大振りなケーキくらいあって、チーズとの相性が最高。
サラダはメインになるくらいのボリュームで嬉しい、さすが山の方でジャンボン(ハム)最高。
野菜もぴちぴちでオリーブは数種類が混入。酸味のきいたドレッシング。うまいなあ。


お腹がくちたらちょっとその辺を散歩。





街に入った時から気になっていたのだが家の壁面が独特。この地方特有のものらしい。
どこを見ても可愛らしい美しい街。眼下には運河が多数走る。水量は豊かで水位差を利用しているらしい。
EU圏第二の都市(第一はブリュッセル)とのこと。小さくちょこまかとした街なみは好きだ。
名物のカテドラルは古く作りの細かさも大きさも圧巻。片方の塔がない独特な作り。
とても大きくて写真には撮れない。


戻るとなかなかいい時間で少しおして開演。
サウンドチェックの時から思っていたが祐子さんの音はとても良い。
大きな音をいくらでも出せるドラムセットでありながら僕やジョヴァンニの音を聞きとろうとしていたためだと
思うが、ラウドな解放に走ることなく非常に心地よい演奏で共演もやりやすい。
聞き入っているからといって待つわけではなく、時間と場所を共に違うことをする好きなタイプ。
ジョヴァンニも集中力全開のようで全力演奏。
客席は物凄く静か。レストランとは隔絶されたこのスペース。
欧州ではうるさい場所での演奏も結構多いのでこうなるとまた客の反応が知りたくなるが良い様子。
二部はノリも共有できた感じでさらにすこぶる調子が良い。お客を感じた。
温かい拍手で幕。

階上に上がってビールで乾杯。

ベルギーに長くいると他の地方のビールに満足出来ない場合が多いが今回は別。
この地方特産のBIO生ビールジュリエッタジュリエッタというものをもらうが
どことなく山廃酒のような天然酵母の香りがする不思議で絶品。
またしても赤ワイン貰いご機嫌さん。
ライブ後の遅い時間でも店内は賑わっている。
片付けを終えたら車へ向かい祐子さんのお宅へ向かう。
少し郊外にある閑静な住宅街の立派なお宅。
軽くポーランドの蜂蜜ウォトカを寝酒の貰い僕は地下のスタジオで寝かせてもらう。