CRAPPY GO MAXI!@RECYCLEART

朝はひたすら寝こけてみる。今晩は長く遅そうだ。
近所なので徒歩移動は楽だがそれでも昼2時半入りは厳しい。
到着するとまだ会場のドアがあいていない、中に人入る模様。
パクヤンとジョヴァンニ、それに今日の手元であるダニエレと待つ。

会場はrecycleart、文化イベントも多数行うクラブ。
2年前に白い夜にこれまた大イベントで出演した。
ボリショイズのベルギーデビュー、白人のバカ客殴って蹴っ飛ばして引きずり倒して
The Exのイベントの共演オファーいただいた(出演出来ず残念)り。
逆リハでクラッピーからのセットだがもちろんニコは遅刻。
こちらでは人により絶対に時間通りに現れない。


各種準備を終えてバーで食事2種類。パクヤンはもちろん特別メニュー。
ムサカと魚フライの選択どちらもまあまあ。
ここのグランドマネージャー氏と少し話と契約書関連事務。


開演の8時半にはまだ客は少ない。後に杞憂に終わるのだが。
ステージを二つ作ったり物凄い多数のバンドと機材の準備が大変だったり
舞監という概念は相変わらずないので物凄い混乱だったり。
でも面白かった。

リンのバンドは猛烈に未来に向っているスタンダードジャズ。
いつも一緒にいるからアレだけど僕らは物凄い歌手と演奏しているのだな。
エフェクトを自在に操り空間に飛び交う魔法のような音作りをライブでしてしまう天女。
彼氏で辣腕コンバスのイタリア人マノロもドラムのチェコ人マレックも無茶苦茶良い。

パクヤンと韓国人女性グループの影絵芝居は美しかった。意外なものだった。
具象的な物体と人物のダンス。パクヤンの音との調和も奇妙で美しい。


ジョヴァンニとレーベルオーナーであるDJソファの共演は
低音がクラブ全体を揺るがす轟音サウンド。とたんにクラブ仕様。

ニコのパンクバンド、サコブラはカタラン語によるカタラン人のパンクトリオ。
めちゃくちゃかっこええ!こういうすかっとしたパンクええなあ!
めちゃくちゃ腕っこきのインプロ/ジャズギタリストが思いっきりパンクやるとかっこいい。
ちょっとボリショイズにも通じるものがあり。


僕はこのパンク騒動のあとに生音練り歩きtubaソロから、
うるせえんだよ幕間のベルジャンは、押しのけてステージに上りマイクを突っ込んでblowbass
ボコボコに吹いたあとはマイクにリバーブ貰ってtuba笛。
先日のラジオ放送で聴者からアフリカの音楽と完全に間違われたというこれを思いっきり。
バカウケ。



クラッピーはいつもと変わらないペース、インプロと歌物の楽曲、カワイイ曲怖い曲、
映画音楽のようかと思えば卑猥、かと思えばパンクにディスコ。
各人の味を並列したキッチュな猥雑さがやはり面白い。

幕間に友人たちはいろいろやってる、マジシャンのジョナサンたちは本格的マジックとか。
最初はおっかなびっくりイベントだったけど、ものすごく沢山客も来てCDも売れた売れた。

この店はフラミッシュ経営でいろいろとガッチリしている。
楽屋の出入ですらセキュリティチェックあり、契約書は税金関連の念書付、
ギャラは前渡、ディナー飲み食い完備。


そんな中でグランドマネージャーは最初から最後まで客席で立ち見でライブを見ていた。
およそ6時間。
当たり前のことかもしれないけどとても嬉しかった。
我がソロで「tubaから尺八が、オーマイガッ」っと喜んでいた。


終演後みんなガッツポーズ。やったよ。
土曜の夜だから町中がパーティーモード、どこにでも行って飲めるのだが
長丁場とこのイベントの満足感を持ち帰りたいので早めに退散。


楽しかった。
気がつけば滞在は残り1週間。不思議な気持ち。
帰るなという声が日増しに増えてくる。