daniele,greg,daysuke,joao@poortgebouw,rotterdam

物音があって何度か目が覚めるが何度も寝る。起きたのは昼過ぎだった、たしか寝たのは4時前だっけ。
朝の物音はダニエレが今日のライブようのドラムを借りに行く時だった。
聞くとドラム積み込んでスーパーで一瞬買い物している隙にポリスに駐禁取られたらしい。
ここが日本とは違うところで外国人であるダニエレだが激切れしてポリスに食ってかかったらしい。
事情を全部いった上で、お前らここにはもっと取り締まるべきクソッタレな売人とか犯罪者が
目の前にいっぱいいるだろうが、とボコボコに言うが、捕まえるよ、と言われてしぶしぶ払ったらしい。





ゆっくり起きて階下のバーにある朝食をもらう。ハムがある、少しホッとする。
天気は良いがかなり寒そうだ。グレッグはサックスの練習。
ここに来たバンドのチラシを眺める、ロシアのpakava itがよくきているみたい。
階上に上がってダニエレとヤーマンとお茶のみながら会話。
イタリアの政治の腐敗となぜベルルスコーニがあそこまで権力を保持しているかの説明を聞く。
ヤーマンはベジタリアンで干し椎茸使った野菜炒め煮込みを食べている。
しかしこういう自主独立系の場所は昨日もそうだがベジタリアンが多い。
イイヤツが多いが日本人のメンタリティから言うと最終的には話があわないのでそこは突っ込まない。
オランダは英語で会話している人が普通に多くて理解はし易いが、会話も高度でたまについていくの大変。

ひとしきりしたら街を散歩しようとでかける。
やはりものすごい寒い。路面は完全に凍結していて滑って遊べる。
メトロに乗ろうと思ったら片道がものすごい高くて乗る気が失せる。駅も未来的。
僕は歩く気満々だったがグレッグは寒くてしょうがないらしくて珍しい。
大きな橋を渡ると東京のベイエリアのようだ。


ここはナチスの爆撃でかなりやられたそうで建物が新しい、日本と共通する。
途中で小さな運河が凍っていいて渡れるかなあ、イヤ止めときなよ、というが
アホのダニエレは勇気で渡る。続いて僕とグレッグも渡る。なんとか無事。




市街地につくとここはさすがオランダ。あれな店がある。
連れの買い物を興味深く鑑賞。ドアを開けてもらうと奥にはどよーんとした人がいる。
面白いなあ。

途中でダニエレが知っているカフェに入って暖を取る。
僕はホットワイン、グレッグはマスタードスープを頼む。
このスープ強烈にマスタード味で奇妙。なかなか美味しい。
アムスから電車でやってきたジョアオがここで合流。
昨夜久々にあって会話が弾んでいたのは元カノだそうで、長い年月の後に良き友人になったそうだ。
でも日本人だとなかなか家には泊まらないよなあ、なんて。

なんとなくみんな腹が減っていてベジタリアン飯に期待が持てないのでそこらで食事にする。
ダニエレのおすすめの美味しそうなご飯屋さんは満員でアウト、もうひとつの方にいく。

こぶりな中華や、そうだオランダの中華はなかなかいけた。
メニュー後ろのところにあるインドネシア料理にめがいく。
元植民地なのでこれまた結構うまいのだ。
サテとガドガド、ロントンというなんか米を圧し潰してキューブにした和菓子のような食感のもの。
さては結構にんにくも効いていてパンチのある味、ガドガドはグレッグが一瞬チョコレートと間違った、
アーモンドやナッツかな、でつくったソースが思いっきり掛かっている茹で野菜。
腹一杯になる。なんかここでいろいろと高岡家の系譜について話したなあ。

またしても歩いて戻る。街灯がつくとさらにベイエリア感が増す。

寒さはさらに増す。ジョアオと歩調が合って何かと話。
会場に戻ってもまだまだ時間はあって、皆で少し会場のPCを借りてメールチェックなど。
日本語キーボードでさらにOSがリナックスベースのUBUNTUというのがこの場所らしい。
部屋に戻ったらダニエレとジョアオはシエスタで僕も倣う。
時間前におきて階上へ。この門のような建物の片方の足の根元あたり。
ここはいかにもスクアットのライブ会場という空気で好感度大。
ジョアオは昨日の会場に自分のペダルを忘れたがここの住人が持っていて借りれた。
同じく借り物のドラムはSONORでこれまた音がなかなか良い。
ホーンズはノーマイク。イッツOK。
バーの雰囲気がとても良いなあ。


今日は何でも学生が出払っている時期で客はあまり来ないらしい。
(とはいえ日本のこういうライブより客がいたりはするが)
みんなバーにいるのでホーンズはバーからはじめて客を先導する。
昨日よりはっきりと客の視線が違う、熱心に見ているのがわかる。
ダニエレが連れてきた女の子ふたり除いて…興味ない子を無理やり連れてくるんじゃないよう。
うーん、呼んでくれたヤーマン中心にいい反応だなあ。数は少ないけどいいお客さんたちだ。
しかしサックス吹きはよく吹き続けるなあ。起承転結は日本語だなあ。
1時間ほどの演奏終了。大受。ヤーマン大喜び。彼もミュージシャンだそうでありがたいなあ。

終わってからバーで飲む。なんかみんなえらい感じええなあ。好奇心は強いことが伺える。
いろいろとみんなと話す、ヤーマンは映画の製作に絡んで今年京都に来る可能性があるそうで連絡先を交換。
四人で撮影した後にお客さん乱入撮影。この感じ。

いい場所だ。またやりたい。再会を祈る。

一路車で寒空をベルギーへ。
僕はほとんどふらふら。国境超えたPAで軽く軽食。

こういう時に甘いものは楽しいなあ。
帰りは順調で(スモッグが凄かったけど)ジョアオ邸で車をダニエレのに乗り換え、
ダニエレが自分のテナーを忘れジョアオが電話かけてきて戻り(バカ)グレッグ邸によってからMIDI駅で別れる。
いろいろと楽しいツアーだった。
帰って屋根裏に引込み少し連絡関係の仕事をして妙に目が冴えて朝5時半くらいに就寝。