オフ、深夜の会談

ライブなしで久々にオフ。
のんびりと過ごさせてもらった。
洗濯しなくてはでコインランドリーを探すと満員御礼でパス。


夜ちょっと遅めに11時頃から友人と会談。
酒飲んでマジな話はしたくないのでコーヒーとファッキンペリエで。
働き詰めだった彼は夕食を食べながら話したいといい、深夜まで飯を出しているバーに向かう。
食事を頼んだ彼にウェイターは
「enjoy your meal
 どうぞ食事を楽しんで、あと二日でここの厨房は締めて食事を出すのはそろそろ最後だから」という。


なんで?ときいたらあと二日でベルギーの法律が変わって
喫煙可能な店での食事の供給が禁止されるからだ。


しかしこの店、入ってすぐのカウンターのある部分と、奥の部屋とが分かれている。
仕切りはちゃんとされているので、簡単なドアさえつければ禁煙と喫煙ルームを
簡単にすぐ分けれるんじゃないの?とフランス語に訳してもらって聞くと
とにかくもうこの店で食事を出すのはあと二日で終わり、の一辺倒。


ここは深夜にみんな食べに来ているし、料理の売上もそこそこあるだろうに、
売上減少と喫煙の二つを図りにかけて、喫煙を取るとは、これはすごい。


僕はまあ非喫煙者でタバコは苦手な方だが、これはどういう事だと思った。
タバコはできればない方が個人的楽だが、売上よりもポリシーを貫くあたりは
あっぱれというかなんというか。


そういや第二次戦中はタバコは自由の象徴だったのよね。
ドイツ、スペイン、イタリアの独裁者たちは嫌煙家だった。
翻り連合軍側の代表はみんな大の愛煙家たちだった。
嫌煙ブームの中、フランス語圏の人は今でもよく吸う。
道は吸殻だらけだ。
ブリュッセルEUの首都だというのにとにかくみんなタバコ吸う。
吸わない人のほうが少なく感じるくらい。


同じく嫌煙家の彼に、禁煙健康政策を最初に推し進めた国家を知っているか聞いてみた。
みんなと同じ答え、どうせアメリカだろう、と。

違う、ナチスドイツだよ。ヒットラーは完全なベジタリアン有機農法の推奨や
良質な小麦を使ったパンを作ることの義務化、国民の健康を願う政策を推進した
最初の国家政府のボス。
みんな都合の良いところとか悪いところしか見ないっていう話しから、
自分の話しの土俵の持っていって、険悪になりそうな会談もなんとかやっつけた。


昨日の音楽教育の話しといい、不思議なことがいっぱい。
わかることより分からない事の方が、ずっと面白い。


いろいろ会話で3時間ほど、僕の英語力は本当に大したことないがこういうマジで話さないといけない機会が
成長のチャンスだ。
笑顔と握手で別れて帰途へ。
こないだ道で襲われたのが気になっていて、なにか護身用に棒でも拾おうとしたら
折れた箒の柄かなんかを発見、これはいいや、と思って持ってみたものの、
切っ先がやりのように尖っていて持っている方が逮捕されそう、とすぐに捨てて角を曲がったら
ポリスがいた、勘が働いてよかった。いつも夜中に南駅を通過するときは少し緊張、
ジャンキーとか怪しいのが結構いるから、でもここを通らないと帰れない。
無事帰宅、ゆっくり就寝。