ワタンベ帰国、bart marisジャムセッション

ついにワタンベが帰る日。
2時半頃にセントラルのジムの家にいって見送り。
ジムの友人ハミルトンが自慢のスバルの車で空港まで送ってくれる。
しかしジムは昨日家の鍵をどこかでなくしたそうで(よくモノをなくす男だ)
一緒に行けないというオチ。ここでお別れだ。

彼の尽力で最後の最後にボイラーズのライブが出来たことは意味が大きい。
ありがとうジム。


セントラルは日曜でかなり混んでいる、抜けると空港までのハイウェイはスイスイ。
一緒に来ていたミクさんがNATOの本部を「ダサいわねえ」の一言で斬る。
なんだか今日は街中も空港も警察だらけで嫌な感じ。
車を長く停めておけないので簡単なお別れ。次は大阪で。
今回の実りは大きかった。
ああ、これから1ヶ月日本語(特に大阪弁)喋る機会減るなあ。


ハミルトンにジムの家まで送ってもらう。
車中でミクさんから「ベルギーの普通教育には音楽の授業が全くない」ということを聞いて衝撃を受ける。
これだけ音楽がゴロゴロあって音楽家が沢山いるこの国に、音楽教育が基本的にないとは。
教育というものに関してさらに懐疑的になりそうだ。(元教育大なもんで)


ジムの家についたらちょっと話してミクさんと一緒に中華街へ買出しに。
久しぶりにアジア食材が山ほどあるのを見て興奮する。
豆腐や干し椎茸など日本にいても必需の食材を幾つか買い物、雨の中近所のカフェでお茶をする。
月餅を持ち込んでコーヒー、こちらでは持ち込みはほとんど何も言われない。

家に戻って休息。昨日作ったカレーも食べる。
ゆっくりして夜になったらでかける。
暇な夜は音楽に限る。
近所でライブ、ベルギーのトップトランペッター、バルトマリスのセッション。
いってみたら知っている顔多数、ドラムはジョヴァンニバルチェッラじゃんか。


若い鍵盤奏者とのトリオ、がっつりとかっこいい。
バルトは相変わらず異様に精力的だ。

ライブ終了すぐからジャムセッションが始まる。
これは日本だと殆どないと思うが、こちらだと多い。
これ目当てでたくさんのミューんジシャンもやってくる。
やることはもちろん決め事なし、ドフリー。これも当たり前。
 
 

ベーシストが多いなあ、4人(自分もカウントされてた)くらい、
ドラマーが入れ替わりで4人、サックスが三人、ギター一人、シンガーにダンサー、
パーカッションなどいろいろ。
面白い瞬間も多数、演奏はみんな達者だ。
バルトはたまに身振り手振りで指揮をしてリードする。
彼の演奏はやはり飛び抜けている。


ものすげえ長いの、セッション。
終り頃に止めたくない演奏家と止めさせたくない客の歓声で、延々続く。
引き際の悪さもこちらならでは。
このバーのブッキング担当らしいハディ(打楽器奏者とは別人)はボビー・マクファーリン
影響されているのがもろわかりのなかなか達者な歌い手なのだが、どうもやることがしつこいのが玉に瑕。
ビートが一定になると展開が読みやすい変わりに単調にもなる。
というところでこれがジャムセッションであってフリーセッションでないことに気がつく。そうか。


予想外に参加者に酒も振舞われて皆で歓談。
早めに(といっても1時半くらいだが)退散して一応ジャヴァによるとジムがやっぱりいた。
ワタンベの世話の感謝を伝え乾杯。
友人たちもいて軽く飲み、で3時過ぎくらいか。
帰ってさすがにバタンキュー。