BOILERZ@Buena Vista bxl

朝ゆっくり起きれて幸せ。
いろいろと荷物をまとめているアンジェルは今日から子どもたちのウィンターキャンプに出かけるらしい。
ルラは仕事がまだまだあるとか。
昼過ぎになってほったらかしていた電話を見ると変なメッセージが入っている


ashhita yakuza bar de 8ji kara boilerz ok?


???
時間を見ると午前3時半くらい、ワタンベはあれから飲みに行ったのだな。
電話をかけると凄い声のワタンベが出て「ここどこや?」
友人の家に泊めてもらっているのをすっかり忘れている。
どうもジムが帰る直前のワタンベのためにライブを見つけてくれたらしい。
そりゃあ願ってもない、という感じでお願いする。


昼過ぎにサンジルでワタンベと待ち合わせ。
おすすめのモロッコ雑貨屋やスーパーでおみやげを買う。
他にもブラブラして馴染みのカフェでコーヒー。
夕方頃にご近所さんのミクさんが参加して日本語お茶会。
通りすがりに立ち寄るジョヴァンニやパクヤン、グレッグもやってくる。
今晩のライブのことを伝えて約束。


夕方一度帰り、自炊。
最近色々やっているカレーをもう少し極める。
グリーン系でタイの味噌や油調味料を組み合わせて野菜と挽肉カレー。
ロッコ屋で唐辛子とローズマリーを買っていたのが正解、非常に美味しい。
タイ米ジャスミンライスで香りよくて最高。


ルラもでかけるところで一緒に出て僕はトラムへ彼女は自転車でパーティーへ。
目当てのトラムは8時過ぎに終電が終わっていた。
メトロに切り替えて以前よく使ったオルタの駅から歩いて会場のブエナヴィスタへ。
ここはデグルチーニのフェアウェルライブをやった場所だ。独特な雰囲気から通称があれ。
ワタンベはセッティングすでにしていてのんびり待っている。ここはジムの弟経営のカフェバー。
すでに友人たちも来ていてのんびりしている。
当日に決まったのだが、近隣の人達にメールをしたのといまさらながらFACEBOOKをはじめて告知したら
予想外に伝わって集まってくれた。(daysuke takaokaで登録しています)
ミクさんの家族も総勢できてくれて子どもたちは走り回っている。


9時半くらいからスタート。
吹いてみるとここの音響は生音でものすごく綺麗に響く。
ドラムがどかどか叩いていても自分の音がやけに聞こえやすい。
なので無理して吹くことなく自由に吹くことが出来た。ありがたい。
ボイラーズだけのライブはこれで2回目で今回は最後。
やっぱ自分たちの音があることを確信する。


2部ではジムの友人のトーキングドラム奏者セネガル人の飛び入り参加も。
さらにここから二人になったとき何故か異様にジャズになる。
なんの打ち合わせもしていないところから現れるスタンダードはメロディーが解体され結合離散。
自分でも驚くほど自由に演奏ができる。ワタンベのぶっ飛ばしも最高潮。
いつもの決め曲でびしっと終了。


やってよかった。我らボイラーズ。これが自分たちの音楽だ。
明日から、寂しくなるよ。

というわけでここからはお別れパーティー。縁や由のある人たちが続々訪れる。
今日決まったこの機会にこれだけの人達が集まってくれるとはワタンベは果報者だ。
ジムの弟からはセネガル料理のマフェが振る舞われる。これがまたうまい!

酒もどんどん飲んであちこちで話と笑いの花が咲く。
みんなで変な顔しまくる。



何故かこの時間くらいから変わった雰囲気の人たちが変なところから出没する。
ここらへんがこの店の渾名の所以。
ある程度夜も遅くなってそろそろ帰ろうか、というときにジムの友人と4人でタクシーを呼ぶ。
角で待っていたらやってきたタクシーは我らの姿を見て一目散の急スピード出して走り去った。
黒人2人黄人2人、深夜の乗車拒否。腹立つなあ。
んで、大通りまで出てちょうど曲がってきたタクシーを正面から止めて逃がさず乗車。
僕は南駅前で降ろしてもらう。皆に挨拶。
後ろの席で黒人2人に挟まれたワタンベはまるで拉致されて良く人みたいで面白かった。
家についたらルラはまだパーティー中みたいで一人で。
ゆっくりお茶してのんびり就寝。