クラッピーレジデンス二日目、teunとマチューとワタンベとセッション

これから続く毎日クラッピーのレコーディング。
昨日はセッティングだけで日が終わってしまったが今日から録音。
エンジニアはサム一人になり娘連れの彼とびっちり二日間。
雪の中MIDI駅から歩いていくのは結構厳しい。


録音はきっちり曲やコンセプトが前もってあるものというよりも
その場で話しあって試すことを全部録音するというもの。
これはなかなか大変だ。進んだり進まなかったり。
 
 
 

階下のカフェで記帳すればソフトドリンクが無料で飲めるのは公共機関ならではのサービス。
BIO茶各種やコーヒーも種類豊富。助かる。昼食はヴェルスキューレン(発音しにくい)という
馴染みのカフェで、これから毎日のようにここで昼食をとることになる。
僕は少しハムやチーズも持参する。(結構持ち込みはいけるのだ)
 
 

夕方6時に終了しワタンベがやってくる、マチューも誘ってこれからteunというドラマーのお誘いで
ホームセッションにでかける。
teunから電話があるがうまくここまでこれないみたいでその辺の人に電話を渡し説明を乞う。
施設の前に車が来て挨拶、早速乗り付けて彼の家へ。MIDIあたりから北側の閑静な住宅街。
3階建てと思しき一軒家は彼の持ち家らしい。1階にはグランドピアノと多数ドラムのあるスタジオ付。
まずはゆっくりお茶しながら自己紹介や話。
teunはかなりやり手のドラマーでレーベルオーナー、噂はあちこちできいていた。
先月ライブを見に行ってこのセッションの話になり、ワタンベを誘いついでにマチューも誘った。
楽しい雑談の後は1階のスタジオへ。
かなりの量のドラムセットが揃っている、機材は潤沢。
ポスターを見ると凄いミュージシャンとの対バンや自分のレーベルの主催イベントの豪華さも、
うん、これはかなりのやり手と見た。


マチューはシンバルとスティック類だけを持参していて無数にある太鼓の中からよさげなタムを拝借。
ベースドラム奏者という特殊な彼だ。
ワタンベは彼のミニドラム、セネガル友人ジムが塗ってくれたというペイントも初お目見え。

ものすごい良い感じ、ジムやるなあ。
teunはドラムセットにサンプラーやPC、手製コンタクトマイクなども使っていろいろあり。
もちろん完全なフリー決め事無しでの演奏。
teunは結構トラッシュな演奏もするが基本的には手さばきも鮮やかにものすごいテクニシャン。
マチューはタムの上においた各種金属物などを共鳴させたりスティックを変えたりする音色派、
ワタンベは楽器は改造だが結構正統にドラム演奏、プリミティブ感は一番。
 

自分たちだけのホームセッション、しかしこの楽しさはライブ級だ。
僕の位置から聴くと三人の音がものすごく立体的に全員違う様が手に取るようにわかる。
ドラム音に対してリッチなきもち。
休憩も挟み2回やる。それぞれに得るものはあったようだ。
 

録音したいね、とteunは言う。ぜひやろう。
またしても雪ぶかい中車に乗せてもらいMIDI駅周辺で降ろしてもらう。
楽しい夜だった。