オフ、ウーゴとセッション

この日は一日カメラ携帯し忘れた


いつもの早起き、朝飯、などなど。
昼は昨日のカレーに住人の残り物の豆トマト煮込みを追加してみた。
昨日のといっても毎回炒めて作る。豆を足し多分ちょっと量が多くなった。
かなり頑張って食べる。ぐえっぷ。
昼2時からジョヴァンニの家でホームセッション、風邪から復活しかけのワタンベとポルトガル人のウーゴと。
ウーゴとはよく会うんだけど演奏するのは初めて。
なんの前触れもなく始まるようなセッション。
コントラバスがいると僕の浮遊感はさらに増す。
最近自分を低音楽器であると思うことがさらに減った。役割からの開放。
それでもウーゴは自分以外のベーシストと初めて共演した、と楽しんでいる。
ジョヴァンニの硬質な特殊な拘束力のあるプリペイドピアノ。
1時間半ほどあっという間に過ぎて終了。


ワタンベとセントラルに散歩にでかける。
街はさすがクリスマスムードだ。日本ほど馬鹿げてはいないがまあ似てる。
途中で空腹になったワタンベはサンドイッチを所望。というかいつもこれやんけ。
たまにはええもんくわしたろやないかい(喜ぶかどうかは不明だが)


立ち寄ってみたいバーがあって行ってみる。
話題のビアバー。
ずっと通っていたサンジルの400種類ベルジャンバー・ムダランビックの新店舗。
新店はちょっと内装がおしゃれすぎて音楽がカスなのはまあ中心街の店だからおいといて。
うわさどおりずらりと並ぶビアサーバー。
その数70.
すげえ、全部生ビールだ。
しかも日本で皆が知ってるようなオルヴァルだのシメイだのデュベルだのはひとつもない。
けけけけ。


完全スキンヘッドの姉ちゃんに頼んでまずはzinnerのクリスマススペシャル。
濃い、そしてスパイスの香りが普通のより多め。ひゃあ。
んで次にはきついのを飲みたかったので、でも知らないのがほしかったから
店員の兄ちゃん呼んで、これこれこういう味のものが欲しいんだけど、と注文。
彼の好みを聞くと一番重いトリプルは「砂糖が多いのでそれほど好きではない」といい、
苦いものを好むと、僕は香りの豊かで複雑なものが欲しかったので
gouysee(だったと思う)のトリプルを。
芳醇な香りとコク、たしかに重い甘みと苦味。少しだけヒノキみたいな香りがする。
素晴らしい。


たった2杯のビール、しかし時間を物凄くかけて飲む。
こちらの人は良くしゃべるから飲むの遅く出来るんだが相方は日本語ですらたいしてしゃべらん天王寺区民。
もっとしゃべらんかい。 こちらでは会話のない飲みほど面白くないものはない。
それなら一人で飲むっツーの。


しかし安いなあ。センターの店だから安くはないんだけどこれだけの特選が
一杯3ユーロちょっと。
なんと1リットルで頼むと、12ユーロくらいからだ。
日本で飲んでる有名銘柄コップ一杯の値段で1リットル!
いや、もっと安いか。


アルチザナル、職人たちが精魂込めて作ったビールである。
おいしくいただく。
最近一人では一切酒を飲まなくなった。
酒飲み初めて飲み続けて27年、初めてのことである。


今晩は見たいライブがいくつかあるのだが、ひとつは行ってみると猛烈ツーリスト向けの場所で
しょぼいジャズを知り合いがやっていたので、早々に立ち去る。すまん。しかし美味しくない。
もうひとつは非常に気になるピアノソロだったが、レストランのBGM扱いで僕は心地よくないだろう、
と本人に言われていくのをやめた。残念。
ジョヴァンニんちにもどってちょっと話をして戻る。
少しネットをして音楽を聞き、お茶を飲んでまたしても早寝。