一人暮らしの朝、ジムと遊ぶ

朝早く目が覚める。久々の早寝のせいだ。
午前から外出して買い物。
一人暮らしだし少し買い足さないといけない。
近所のスーパーは定休日でそのドレーズの小さい版にいって買出し。
品数が少ない、そして安いものが少ない。
でもまあ日本よりはずいぶん安い。
茶菓子にクッキーを買う、BIO(オーガニック)チョコので1,5ユーロくらい。しれてる。


かえって朝飯は軽く。
ここのキッチンは共同なので少し広くて使いやすい。
しかし水場が必ず小さい・これでは学生向けのワンルームにあるのだ。
隣のリビングでソフィエンがかけるCDがヤバイ。
複雑な進行のビッグバンドやインプロの交錯する欧州らしいもの中心。
しかもそれにあわせたり合わせなかったりで遊びで弾いているアコギがムチャクチャうまい。
ベース弾きなのでベースみたいに弾いている。楽しい。
住人はベース弾きソフィエン、働く紅一点ガール・エリーズ、まだ見ぬ家主エジプト人のムス、
ロッコ人でバンドメイトのハディ。
と思っていたら突然ドアがあいてムスが現れた。浅黒い細身長身の正しくエジプシャン。
その後にはもう一人のここの住人の猫がドアを開けて挨拶にやってきた。

ひとしきり落ち着いたら昼ごろからセンター(中心街)の方にでかける。
通りすがりにジュドバル、毎日フリマやってる広場を通りかかる。
 

そういえばズボンがまた破れそうになっているので見繕う。
値段聞いたら3ユーロ、めちゃくちゃ安い。試着できない危険もあるけど
サンドイッチ一つ分の値段なら試しても良いので購入。


そのあとセンターについたらなんだか繁盛している小さな古着屋があってちょっと覗いたのがまずかった。
品揃えが良い。さすがセンター。しかも安い。
服は必要以外ではよほど欲しいもの以外買わないと決めていたが、ここまでばっちりだとあかん。
試着して決める。しかもさっき買ったのも試着してみるとなんと女もんだった、しかしなぜか着れる、
ものすごいスリムフィットだ。おかしい。
これで今回の滞在中のズボンは大丈夫だ。


グランプラス近くの広場あたりはクリスマス前の市場で賑やかだ。
自転車でやって来る美女がdaysuke!と叫ぶ、ルラだ。アンジェルもいる。
アンジェルは少し病気らしくて少し元気がない。名前の通り天使のような男の子。
ルラはマチューの子どものお母さんで皆から尊敬されている女優だ。
(こちらではコメディエンヌ、というコメディアンはお笑い芸人ではなく俳優のこと)
再会を喜びまた会おうねと約束。
本当に狭い街だ、歩けば必ず誰かに会う。


電気屋でいろいろ見るも収穫なし。ああアキバにいきたい。
部屋ではどこかから漏れている電波拾えたり拾えなかったりでネットが不安定。
1階のシェアルームのネットはLANが一本しか使えない。
HUBか無線ルーターが欲しい。
 

家の前にある公園の塔と真ん中の小さな白いのが我が家。


戻って軽い昼飯をくって楽器の練習。
自分の部屋で出来るかおっかなびっくりだったけど全然平気。さすがベルギー。
久しぶりに誰にも気兼ねなく自分の練習ができる。
ひとりの時と誰かいる時では質が違う。
ゆっくり練れた。


気がついたらもう暗くなっていてワタンベとの約束があって連絡するも電話に出ず。
セネガル友人ジムの家に遊びに行く約束をしたいたのだが。
どうやら連絡なしに出かけて道に迷っているらしい。
だから連絡しろっていってたのに。
ジムに連絡してまずは直接センターのジムの家に行く。
待ち合わせは世界のハチ公前マネケンピス。
グランプラス経由でマケネンピスにいくが誰も居らずお上りさんが写真を取っているだけ。
どういうこっちゃい。思っていると向こうから二人がきた。
ワタンベはマネケンピスいうてたのにグランプラスをうろうろしていたらしい。
しょうがねえ。


ジムの家は驚くほどマネケンから近かった。
年寄りの篤志家の画家が持っている大きな家の中に何人か画家が共同で生活している。
まずはリビングでお茶。近況報告。
ひとしきりして彼が「パトロール」と呼ぶ街歩き。
彼の贔屓のバーJAVAにいってまずは乾杯。
ここでは彼の友人の日本人ミュージシャンたちがよく演奏している。
ライブの交渉、日程の調整もする。
1杯飲んだら次へ、案内された店知ってた、cafecentral。
前に来たときにパリのバンドjean-louisに飛び入りしたときに演奏した。
スタッフに聞いたらそれを覚えていてライブの交渉も結構すんなり。
後日連絡をかわすということ。
 

外に出て在処を確認したかった新しいバーの場所を覚えて僕はひとりで帰宅。
今晩ワタンベはジムの家に泊まる。
徒歩で帰り食べていなかった夕食とお茶。
ひとりでいるときはやはり飲まない。
本を読み寝る前にロウソクを灯して眺めてから就寝