オフ、超名盤

うっすらとグレッグが朝方に帰ってきたのを思えている。
なんでも最高!だったそうだ。
僕はパーティにはそんなに興味がもてないのかもしれないな。
グレッグは朝6時半か7時くらいに買ってきたがジョルディはその後も残っていたらしい。
パーティーモンスタ−め。


こないだの作業でズボンが裂けたので買いに行ってきた。
市場の安売りやのは5ユーロと格安新品だが、かなり不安な出来だ。
というわけで我が町サンジル名物アラブ人古着屋めぐり。
うーん、いいのないなあ。これから寒くなるしあったかいのがいい。
あるにあはあるが目標額を全部超えている。設定額に無理があるのは分かっているが。


一番馴染みの安い店にあるセール品でなかなかいいのがあった。
なにせここでは僕のサイズは多い。店によると一番多い。
選り取りみどりでひとつドイツのええのゲット。
そういえば今回セーターとかのインナーもないんだよなあ、2着しかない。
洗濯中に着替えることが出来ないのでアイリッシュのセーターも。
これであわせて二束三文。スーパーで買う食材より安い。
ちなみにアラブ系にはスポーツブランドは人気のようでそれらは古着でも高い。
おっさんくさい好みのは誰も買わないので安いのだ。


というわけでなんとか極寒の欧州を過ごせそうだ。安心。


昨日のライブのDJでもかかっていた音源で、欧州ふらふらしていると
ベルリンでもクラブのクソオーナーも持っていたし今の家人も持っているし
欧州にいるとこれは全員が持っているのではないか、と勘違いするくらい
そこらじゅうにあるのだが、日本で見たことのないこのレコード。

ocoraというフランスのレーベルのブルンディ共和国における採集録音67年。
初めてこれを聞いたときはぶっ飛んだ。
各曲がもう何がなんだか分からない音の大集合。
いったいどうやって歌っているのか分からないなぞの女性二重唱。
いったいどういう楽器が奏でているのか分からない重厚な弾き語り。
だいいち日本でブルンディの情報はないに等しい。
マスタードラマーオブルンディの太鼓音楽を聴いたことがあるくらい。


即興だの音響だのオルタナティブなもの好きにはぜひお勧めである。
アフリカ中南部くらいの音楽は、現代人が工夫に工夫を重ねて作った音楽を
ずっと前から凌駕するような音楽が、生演奏で楽器と肉体だけで軽々と
なされているのを実感できます。


しかしとりあえず今すぐには手に入らないので
レコードを大音量でかけて、小型レコーダーでマイク録音しました。
昔テレビの前で正座して息を殺してテレコで番組録音して以来。
20数年ぶりのこと。このご時世に。
そのくらい、どうしても手にいれて聴きたい音楽。
そんなものに出会えて幸せです。


これ、持ってる人いますか?


今日は土曜日でブリュッセルはもちろんパーティーだらけ。
ジョルディがお勧めのプラネタリウムでのクラブパーティーに誘ってくれていたのだが連絡なかなか来ず、
きてももしかしたら行かないかも〜みたいなかんじなのでパスする。
どうもライブをするとパーティーとか行く気がなくなる。
一番楽しいことをするとほかが下がる。
夜までひとりでじっくり読書。
打ちのめされるようなすごい本(米原万里・文春文庫)読了。
生涯最高の本に出会えた気持ちで胸が一杯。
欧州で読んだのも良かっただろう。
日本語に飢える気持ちが、この思いを高まらせたに違いない。
というわけでおとなしく就寝。