昼リハ/オオルタイチライブ鑑賞

さすがにぐっすりと寝た。
起きたらネットなどをチェックしておきっぱなしにしていたtubaを引っ張り出す。
さすがにピストンが固まっている。不安だが大量のオイルを足してゆっくりと力づくで引っ張りあげる。
なんとか動作してくれて良かった。
楽器屋の少ないここではこれも結構な不安の種だ。
少し吹いてみると、馴染みの音になってやはりうれしい。
もうぼろぼろだが、一番体になじんでいる。


昼からグレッグと出かける。
MIDI駅の近くに住んでいるグレッグの古い友人ギョームGuillaumeの家へ。
今回の初ライブであるトリオのリハだ。
見覚えのある建物、以前はベルギスタンのリーダー・マニュが住んでいてリハに来たことがある。
まったく同じ部屋に彼は住んでいた。自己紹介をしてお茶を飲んでから音出し。
グレッグのアルトと彼のドラムと僕のtuba。
ギョームは繊細さもダイナミックさも備えたジャズを基調とするドラマーという感じ。
こちらはいいドラマーが多い。
インプロだが歯切れよく終わるところも好み。
吊り下げたゴングを弓弾きするプレイが圧巻。
シンバルをそうするドラマーは日本にも多いが、非常に繊細なコントロール
すごい低音から超高音まで、メロディーを思わせる多重サウンド、ハーモニー、
ありとあらゆるものを備えているサウンドの質に思わず耳を寄せる。

グレッグもサックスから出る微音をコントロールするアプローチ。
これはとても面白い。明日のライブが楽しみだ。


終わってまたお茶をして、グレッグはこのままライブと録音のためアントワープへ。
僕も一緒に出て一人でサンジルに戻る。
パクヤンの家に立ち寄って彼女とアトリエクラウズへ。
何度も出させてもらった世話になっている場所で、今日は大阪のオオルタイチのライブ鑑賞。
前半はアニマルホスピタルという名義のアメリカ人のソロ。
ループにいたるまでの音の発音やプロセッシングが背面につけられたスクリーンに投影されている。
ループはともすれば冗長になりがちだが、発音コントロールが面白い。

なかなか楽しめた。
続いて階下でオオルタイチ。ラップトップとちょっとエフェクトでダブのように操る、
トラックと映像を流しながらマイク片手に踊りまくり歌いまくる。
最初は面食らっていたベルジャンたちも最後にはノリノリだ。

パクヤンが「とても日本的」だと感想。
ここで大阪での仲間デグルチーニたちに会う。
彼は一月ちょっと前からこちらで活動していた。
今週松に帰国ののはず、いろいろと近況報告交換。

パクヤンと出て彼女はゲントへライブに、僕は家に戻り雑務。
連絡関連が結構たまっている。
今日はほとんど何も食べていなかったのだが、買出しにいこうにも祝日で商店は休み。
ここはひとつ名物をとフリテリーに向かい、ピタのなかにたっぷり野菜と肉、フライドポテトを
巻き込んだドゥルムピタと、ええいおまけにフリッツ・ソース・カルボナードも。
これはベルギー名物フリッツにこれも名物の牛肉の黒ビール煮込みをソースのようにぶっ掛けたもので
ここフリテリー・バリエールの名物だ。
プティサイズにしたけど、やはり迫力。
ナイトショップでビールを買い込んで一人夕食。
久しぶり、やはりうまい。日本にもフリテリー(揚げ芋屋)がほしいよ。


今日は目当てのライブもなく、夜遅くまで一人作業。
こんな日もあってよい。明日は今回の初ライブだ。