mori-shige 高岡大祐@入谷なってるハウス

今回の東京滞在ライブ最後の日。
なってるハウスにてチェロのモリシゲさんと。
ベルギーではいくつもライブやったけど日本ではあまりやってこなかった。
モリシゲさんのソロは、筆舌に尽くしがたい美しさ。

途中のある音たちが、暗闇に低く呻く獣の声のようで戦慄。
デュオは闊達にやらせてもらった。きれいになりすぎてしまう傾向があるかなあ。
それでも非常に素晴らしい時間でした。


このときの僕のtubaソロは、現時点でのベストだったろう。
前日のマリオマンダラデュオの時には死力を尽くした演奏だったが、
この日は、いわばなにもしなかった。
特殊奏法はほぼ一切使わなかった。単機能単音の鍵盤のごとき音選び。
何の新しさも古さもないtuba独奏。
初めて僕を見るお客ももちろんいたが、音を望む耳がある場所でなら、
一番自分のそのときに忠実な演奏ができる。
数日の煙環境による喉の状態の悪化も、前日の過剰演奏による耳のダメージも
その状態と環境のあるがままに、なんのテクニックにも頼らず吹けた。
久々の充実感。終わった後の酒がうまかった。