ヤンとホームセッション、夜飲み会

最近、羊肉にはまっている。
肉屋やスーパーで非常に新鮮な羊肉が各パーツ変えるからたまらない。
こないだ買った大振りな骨付きの肉は500gで3ユーロ、感覚的に300円くらい。
ブロッコリーとオリーブとかと煮込む。
最近はよく漬けられたオリーブと肉を煮込むのもブームだ。
どれもこれも安い。
非常にうまい。

毎度日曜日に買っているシャンピニオン、日本で言うところのマッシュルーム、
それってただたんにキノコっていってるだけやん。
3ユーロで手に重いくらいの袋一杯買える。
当分は生でオリーブオイルとパルミジャーノレッジャーノ削って食べる。
一生飽きない。


ここ最近は音楽大学の試験みたいで学生たちは忙しそうだ。
知り合ったイタリア人サックス吹きジョルディは卒業試験に
オーネットのdancing in your headをやるらしい。
やっぱなんかやらかいよなあ。


最近知り合ったフランスから引っ越してきたクラリネット吹きのヤン、
非常に評判がよいので一緒に音を出してみようと押しかけホームセッション。
行ったことのない町、地図を頭に叩き込んで何とか到着。
屋根裏のある明るい部屋、音楽以外のなんもない、というようなシンプルな生活。
バスクラ、ソプラノサックス、フルート、クラリネット持ち替えてホームセッション。
非常に繊細なテクニック、特にクラリネットは白眉ではじまりが電子音に聞こえて
思わず演奏しないで聞き入ってしまった。

合間に濃いコーヒーを呑みながら音楽談義。
フランスから引っ越してきて9ヶ月、まだあまりこちらのことは知らないみたい。
しかし引っ越してきただけで、ショマージュ(生活保障みたいなもん)をいきなりもらえるって
ベルギーという国はいったい何なんだ!
ヨーロッパ国籍があれば申請すればもらえるらしい。
それに限らず僕が一番欲しいものは欧州国籍か在住権。


僕より英語が苦手ってことで、こんな下手糞よりってことで申し訳ない。
でもいい奴なんだ。
今回は無理だけど11月の滞在で一緒にライブしよう、俺ブッキングするからさ。
といったのは俺。
フランスではマークデュクレのバンドのメンバーでCD聞かせてくれた。
ジャズは出来なくて、なんていういけど、あんたこんなとんでもない難曲軽々吹いて凄いよ。
また新しい友達が出来た。未来はこうやって広がっていく。


突然知り合った日本人ダンサーの方々との交流が始まった。
こちらで僕は日本人コミュニティとまったく関係がない。
言葉もろくに喋れないくせにこっちで一緒にいるのは欧州人ばかり。
興味があったので飲み会に参加してみた。
古い友人が共通だったりする。
なかなかに楽しん

だ。


それでも思うのは、僕は言葉が通じる普通の世界よりも
言葉が通じなくても興味が生じる世界のほうが居心地がよいのだ。
音楽がある、それだけでそこにいれたりする。
知らないことが身の回りにあるほうが、気分がよいんだ。