maiist@chez mamie/falhaan brothers@cafe murmure

朝グレッグの動きで目が覚める。
今日はひる12時からライブだった。
車で出かける組の先発に任せて僕は歩いていく、
場所はplace du jeu de balle のchez mamie というカフェ。
ジュドバルといえば誰でも知っている毎日フリマやっている広場だ。
腹が減っては、なので軽く朝食を食っているとグレッグから電話、
「ミキサーを忘れたので持ってきてくれ」とのことラジャー。
ジョヴァンニの家に立ち寄りtubaを拾って会場へ。
今日もかんかん照り、暑い。
途中グレッグから最速の電話、忘れ物をしたくせにせかすな、と適当に切る。
ついたのはちょうど開演時間、こっちだと(場合によるけど)これで十分。
日本からハタノアツコさんもやってきていて参加。

今日はjazz pataponとマチューが命名してmaiistのライブをカフェ前の路上で。
商売化したジャズマラソンのアンチコンサートだそうだ。
ミキサーを手渡したらすぐにライブ開始。
猛烈な日照りの中2ステージ。

ヨーロッパ人はとにかく日光に当たるのが好きだが、もう今日でこれは勘弁。
あついっちゅうねん!アジア人は木陰が好きなんや。おのれら皮膚癌ばっかりなる癖に。
完全休みなしブレスなし、みたいな曲を2時間以上演奏していた。
これはこれでちゃんと楽しい、しかし暑い。
夏も好きだがもうこの強烈な日差しには飽きたよ。
(といったらジョヴァンニに、そんなこというなよーといわれた)

ビールがぶがぶ飲んで賄いでチーズルッコラチキンを巻いたクレープをもらう。
途中やってきた誰かがみんなのビールを蹴倒して全部地面へ。
もちろんおごらせる。
クリストフが用事で移動するので2時半にお開き。
ちょっとうだうだして(久しぶりに日本語で会話したものだから)ジョヴァンニ邸へ。
5時からリハだけど日当たりで疲れたのでソファーで軽くシエスタ。今日は長い一日なのだ。
後でやってきたグレッグとハディ、今日はこないだの4人のセットをジョヴァンニでやる。
いくつかエチオピアジャズの曲をさらう。リズムの頭がどこにあるのかものすごいつかみづらい曲ばかり。
ハディはさすがアフリカ生まれって感じで全部キャッチが早い正確、リズムが生き生きしている。
2時間ほどリハをした後で(もう吹きまくり)、ちょっと空腹でしたのスナックでドゥルムピタ注文。
サラダ、フリッツ、肉てんこ盛りでくるくる巻いてくれる。ベルギーにきたらこれだ。


グレッグが借りてきたメルツェデスに機材をかなり無理やり積み込みミュウミュウへ。
8時過ぎについたらやっぱりほとんど誰もいないのは昨日と一緒。
二日間続けて出るというのは変な感じ。


またしても表でボーっと、あまり早くからビールを飲むと疲れそうなのでソーダ飲んで休憩と散歩。
夜9時過ぎてるっちゅうのに池のほとりではみんな明るい空のしたのんびりしている。

やはり10時過ぎくらいか開始。
この頃には昨日にも増してお客がたくさんぎっちょり。
昨日とは打って変わってダンスサウンド、ハディのジェンベ、ダルブッカ、ダフなどが炸裂する。
彼の友人のトマスという大太鼓たたきも飛び入り参加。
グレッグは主にバリトンと持ち替えでゲンブリ、二人で低音を唸らせる。
ジョヴァンニは最近購入したピアネット(ホーナー社の傑作エレピ)で
テクノかトランスかという感じでうねうねとリズミックに刻む。
僕は最近のことを踏まえて馬鹿音量にはならないようにする。
自分には自分の音が聞こえていなくても、聴く人には聞こえているはずだ。
ステージ前の空間にはあっという間に踊る客たちが押し寄せてきた。
2曲目のフェラクティの曲でアフリカ人男性二人が飛び込んできて踊りまくる、強烈だ。
1ステージ目からもうぐっちゃぐちゃダンスパーティー
休憩もらう前に「もっとやれー」と叫びまくる客。

とりあえずビール一杯もらって人心地。
休憩中どれだけの人が詰め込まれていたか分かる店外。

戻って2ステージ目。
客のテンションも酔っ払い度も最高潮、ひでえ。
男も女も露出度高く踊りまくりひっくり返る奴机の上で踊る奴グラス割る奴多数。
こっちが心配になるわ。

最後までやり終えてもアンコール叫び止らず、無茶苦茶リズムが難しいエチオピークの曲に
してもみんなくねくね踊りまくる。
踊り、といえばこれも日本とはえらい違う。自分の楽しみのためなのは勿論だけど
一緒に踊る相手と楽しむ、達者な人らは見せるためにも楽しむ。
みんなそれぞれ勝手な躍り方をしていて見ようによっては舞踏に見える。
僕はこういうのは好きだ。

熱狂の店内を後にしょうとしたらこの時間に出てくるうざい店員が店外に出ることを拒む。
空気がまったくないっちゅうの店内に。
なもんでとりあえずビールをくっと呷り外に出る。
空気が気持ちよい、昼はかんかん照りだが夜は革ジャンが欲しくなる寒さ。
通りすがりのみんなからやたらに声をかけられる。すまんフランス語分からんで。
ジョヴァンニに「みんないいこといってるから、ウイ、だけ言っとけばいいんだ」って。
メルシー。
馬鹿みたいに盛り上がった夜。比較的早くに片付けて終わって戻ったところで2時半とか。
長い音楽の一日に感謝を、就寝。