UKIYOデュオ@cafe murmure

記憶の混同が激しいここ数日。
午前中からばたばたしていたと思う。
昼ごろから外を歩いていたような気が。
そのままパクヤンと待ち合わせてみくさんちへ。
子供用のオルガンで使わないものを彼女が引き取るのと人形を見に。
久々のお宅訪問、久々の日本語。お茶をいただく。
かわいい物好きのパクヤンがきゃあきゃあ言っている。


その後に僕はセントラルへ、目当てのバンドを見に行くために。
余り時間がないのでトラムに乗る、なんと今回初めてのトラム。
途中乗り間違えてあちゃあ、とか思ったのだが、乗りなおしたトラムの乗り込んだ場所に
なんとリンがいるではないか。ピレネーのフィルムフェスで演奏してきた帰りで
オーガナイズが駄目駄目で飛行機に乗り遅れてこの時間になったという。
ラッキーだ。近況を話し再会を約束。


さすが週末、ジャズマラソン開催中のセントラルはものすごい人込み、観光客率高し。
しょんべん小僧で有名なあたりである、そのさらに有名な観光地のグランプラスにデカイステージ。
見ると、あれ、目当てのバンドではない、極普通の(こちらでいうトラディショナルな)ジャズバンド。
あ、一日間違えてた、明日だ。あはは。

まあ会場の様子を見てこんなかんじかと思い帰路へ。
トラム乗ってて良かった。


ジョヴァンニのうち、なんだか彼がぷりぷりしている、
聞くと今晩の我らのライブがダブルブッキングされていたとのこと。
会場のカフェミュウミュウは連絡ミスが多く確認も悪い。
たしか僕らだけでここでダブルブッキング三回目だったと思う。
ゆるいベルジャンの中でもひときわゆるい。
まあタイバン形式でやることで話を収めた。
リハはここ最近いっぱいやっていたので今日は本番ぶっつけでいこうかということに。
パクヤンの軽いディナーをいただいて積み込み。
10時開始で9時入りでOKというのもこちらならでは。
本来鍵盤奏者のジョヴァンニ今日はドラマーだ。


ついてみると店内はガラガラ、ちょっと愕然。
10時過ぎまで日がさんさんと照るここでは9時くらいだと室内に入りたがらないらしい。
最初8時半にやってくれ、って言われてそんな時間に人がいるわけないだろう!とジョヴァンニ怒ってたなあ。
前はトイレがあったあたりがぶち抜かれてステージが出来ているのが幸い。
セッティングをしてとりあえずぼけーっとビールでも飲んで待つ。
タイバンの人らも気の毒なこった。
これが不思議なことに10時くらいになると人が入り始め、あっという間に満員。
日が沈むと吸い込まれるように店に来るのか。

出番は僕らが先。
僕は今回初のblowbassスタイルでアンプ使用。ちょっと鳴り方の難しいアンプだ。
結構騒がしいこの店でもジョヴァンニのサウンドのスタイルは変わることなくかなりストイックだ。

僕は音量の加減がいまいち分からずでかくやってしまったか、そうでもないか。
客の耳目をつかみたく(ここだからこそ)いろいろとやる。
汗びしょの数十分。なかなかの反応。
前のほうにいたおじさんが大感動して大受け、めの前に出してもないのにCD要求されてお買い上げいただく。
まるでZUみたいだ!とは誉め言葉。
パクヤンにきくとジョヴァンニの叩いている顔が面白くてずっと笑ってたとのこと。
プレイは外で聞くとまるでピアノを扱うようにドラムを叩いていたとか。
ジョヴァンニは大興奮で「Ukiyo meets Boilerz!」なんて叫んでた。
こっちは必死すぎたかな。しかし良かった。


次のバンドが終わるまで待ちましょうか、てな感じでビール片手にぶらぶら。
このバンドが・・・一言で言えばカラオケファンク。
有名曲のコピー羅列節操なし。カヴァーじゃなくてコピ−ね、それも劣化コピー
自分見せびらかしたがり芸能人風VOブロンドおねーちゃん、いかついけどテクのないドラマー。
あああ。しかも酔っ払った客は熱狂的に大受け。

歌詞カード見ながら人前で歌うな!
まあ、これもヨーロッパの音楽シーンの一面だよね、と言ったらジョヴァンニが「その通り」という。
待ち時間が長かった、そんなに空腹ではなかったけど退屈しのぎに評判のフリテリー(揚げ物屋)に。
ここのフリッツはベストだ、と数人から聞いていて前に来たときは最後の残りであまりよくなかった。
友人ダニエレとちょっと並んででかいフリッツ(揚げ芋)を二つ。
ミュウミュウに帰ってみんなでシェア。
なるほどみんなはこういうカリカリ揚げたのが好きなんだ。クランチー!
僕はもうちょっとやわらかいバリエールのほうが好みかな、言わないけどね。
にしてもうまいもんです、ベルギー名物フリッツ。


もうバンドは全然終わらなくてビールも何杯飲めばいいんだ、ってな感じで、
ジョヴァンニとウォッカを呷る。酔っ払っちまうじゃないか。
2時半頃か。やっと終わった。てきぱき積み込みして車に乗り津も下ろし手伝い
さすがにちょっと一服させてもらって最後に歩いて帰る気力だけためて帰宅。
結局またまた深夜就寝たぶん4時。