マチューistリハ、ライブ鑑賞

珍しく朝起こされる、パクヤンだ。
そろそろリハだけどどうする、という声で急いで飛び起きて準備。
マチューのistのリハだが時間を聞いていなかった。
12時近く、今日のリハ場所はドラムのクリストフの家だ。
車で坂を上る、そんなに遠くはない。


友人たちの家に比べると新しく端正な玄関のアパートメント、扉が電動。
入ってくらい地下室にもぐると奥から音がするので二重扉を開けると
グレッグとクリストフが小さな音でデュオしていた。

30分遅刻しいていたわれらはこれくらいでマチューはちょうどだよね、といっていたけど彼はまだだ。
部屋は4畳半に毛が生えたくらいでこちらにしては狭い、しかし個人スタジオがあるってのはうらやましい。
グレッグのゲンブリとクリストフのドラムのデュオは続いておりパクヤンと僕でそのまま参加。
音量が低いのでこちらも一番リラックスした音量で吹けるのが楽で楽しい。
どうも昨日ものすごい音量で吹きまくっていたので唇がホットリップだ。


続いてエリックが入ってきて、そのまま参加。
12時開始予定だったのだが、マチューがやってきたのは2時頃だった。
こちらに来ると時間の感覚は違うのだが、マチューはまた桁が違う。
マチューの腕には小さな赤ん坊がいる、はじめてみる第二子ちゃんだ。

クリストフの彼女に赤ん坊を預けてマチューもリハに参加。
覚えづらい曲もこれだけ集中してやると大体つかめてきた。
部屋の空気が欠乏して何度もドアを開ける、こちらの地下室は換気が悪い。
4時半くらいまでリハをして終了。
きくとここらはブリュッセルで最も標高が高い場所らしい。

表で雑談をして積み込んでサンジルに戻る。


今日は引越しをしなくてはいけない。
今回はローテーションで泊まり先をまわることになっている。
お互いストレスもたまらなくていいでしょう、ということだが
僕は一箇所に落ち着いてしまうたちで、今回初めて滞在したパクヤン・ジョヴァンニ邸の
居心地と立地のよさと、いつも興味深い音楽に溢れている環境にかなり惹かれている。
とはいえ、移るグレッグの家はここから徒歩5分、昨年散々お世話になって勝って知ったる家だ。
今回は荷物も極端に少ないので移動は楽、しかしまとめるのにグダグダしていると時間は過ぎていく。
ジョヴァンニは友人二人を呼んでピアノトリオでジャズセッションしている。
キッチンを使うのは悪いので外に出て食い物を探す。
お勧めスナック(アラブ系でよくある軽食屋)でサンドイッチ。
珍しく英語が使える。
ベルギー名物ポテトフライつきサンドイッチ、通称ミトライエット(軽機関銃)。

肉やサラダも挟んでもらえてソースも2回以上たっぷり、おまけに凄い量のポテトを
はさんでくれる。一発で満腹になる奴。手首からひじくらいの大きさがある。
ナイトショップ(酒や食品を遅くまで売っている商店)でビールも買って独りお疲れ様。
最初は苦しかったミトライエットの量に慣れてきた、うまい。


今晩はライブを見る約束をしていて、これまた極近所のla filatureというクラブへ行く。
その前にグレッグんちに一部荷物を置きにいってその足でクラブへ。
払おうとしたら店長バンジャマンが、友人だから、と受付に言って入れてくれた、メルシー。
入るとすでに始まっていてどうやら地元のバンドらしい。
ギター歌、ベース、ドラム。エモっぽい?ロック。
次はメインアクトのgood for cows、fromアメリカ。
ドラムとベースデュオ、小音量で始まっておとなしいなあ、と思っていたらとんでもない、久々に聞く爆音。

必死の形相で叩くドラマーはマークリボーのドラマーらしい、ベーシストは楽しそうに弾いている。
悪くない。複雑っぽい展開と音量の落差による変化もあまりつきすぎると飽きそうになるけど。
もっとハードコアで客が荒い箱でやったらいいと思う。


終演後は表でみんな歓談(ここはベルギーに珍しく店内禁煙だ)。
バンジャマンにさっきの二人を紹介される。ツアーの状況等を尋ねる。
詳しいことは運転手しか知らないんだ、という。
自分でやらないとわからないことだらけなのはどこも一緒だ。


終わったらジョヴァンニたちと連れ立って馴染みのカフェ・ヴォスキューレンへ。
イタリア中国ギリシャベルギー日本人たちで歓談。
ジョヴァンニといるとイタリアコミュニティといることが多い。
結構ふらふらに眠くなってグレッグんちへ戻って寝る。