通りでお祭り、cappy miniband@cafe lombard

今迄で一番の朝寝坊。
パクヤンは仕事に出かけていて同じくおそおきのジョヴァンニと散歩へ。
今日明日は目の前の大通りが年に一度のお祭りとあって道路も封鎖されにぎやか。
パルヴィの教会前の市場の人出もさすがだ。

グリルの屋台でチキンを買って食べ歩き日の当たるカフェのテラスを探すとそこら中に知人友人。
カフェでカプチーノもらって一休み。
パクヤンも合流して本格的に祭りに出かける。
通りの何軒かにはロープが渡してあって彩り豊かな飾りがしてある。

一番最初に目に付いたのは奇妙な格好をした奇妙な楽器を演奏するマーチング。
廃材とごみで作ったような楽器、顔は塗りたくられてアートアンサンブルシカゴみたい。
音はシンプルだけど結構面白い。

大きなテーブルでピザのワークショップ、子供たちが一生懸命作っている。
僕らも小腹が減ってきて物色、屋台はヴァリエーション豊かだ。
ポルトガル屋台の煙の匂いがたまらない。
大きな鰯を焼いているのを頼む。6匹パン付で7,5ユーロ。
全部子持ちのメスで腹には一杯卵が詰まっている。

めちゃくちゃうまい。
ジョヴァンニとぺろっと食べてラテンの店でコロンビアのビールで脂を流す。
とにかくあちこちに目が行って忙しい。
突然路上で始まった綱引き大会にパクヤンが参加。
子供たちもたくさん群がっている。
ここでは子供は遊びの天才だ。


教会の中でコンサートがあるときいていってみる。
途中にいた名物おばさんを教えてもらう、アフリカ系の女性。
凄い存在感のある美しさ、有名なホームレスで教会に住んでいるらしい。
中では弦楽三重奏と金管四重奏が交互に演奏している。
ものすごいきっちりした教会、パイプオルガンもあって立派。
音が天井に向かって縦方向に延びていくのが気持ちよい。
終わったあと金管の人らに話しかけてこの町の金管情報を仕入れる。

結構みんな勝手に行きたいところに行っていていい感じだ。
気がつくとジョヴァンニがジャグラーのだしにされていた。
本屋ではルーマニアの民謡をクラシックのように歌うアンサンブル。
あちこちにさまざまな娯楽がある。
子供たちによるフリマ。
晴天のした、昼からやってた大音量ハードコアバンドで子供たちが踊っている。
曲がったバリトンホーンとギターとドラム、あ、ベルギーのボリショイズだ、なんていわれている。

もともと自主的にこの通りの住民たちが立ち上げたお祭りで
行政にも掛け合って道路を封鎖して自主運営している。
このあたりの遊びっぷりは見事だ。出店もみんないいかんじ。
市民参加型、とか日本で言ってるやつのうそ臭さがない。
町おこしの厭らしい臭いつきのイベントの反吐はここにはない。
みんな思いっきり楽しんでいる。


ここの目玉の大椅子取りゲームは見ものだった。
そうとうな人数からスタート、中心にはブラスバンド、こちらでいうファンファーレが生演奏で
音楽を奏でてストップするたびにみんなで椅子取り。
周りのみんなも大興奮の大盛況。



とにかく出し物がどんどん出てきて飽きが来ない。
遊びすぎで疲れたら家に戻ればよい、最高に楽だ。
夜、といっても明るくて実感ないけど、長テーブルがたくさん路上に出てどうやら夕食。
5ユーロ払って並ぶとプレートに好きなだけ盛ってくれる。
1ユーロのワインをもらって三人で並ぶ。
クスクスにココナッツのきいたいい感じのチキンの煮込み、
いろんな種類のサラダがてんこ盛り。
外食が自炊に比べるとまあまあ高いこの国だとかなりお得。
路上に座り込んで食べているとブラジルコミュニティの太鼓アンサンブルが聞こえる。
マラカトゥのリズムにこないだまでブラジルに行っていたパクヤンが大興奮。
よく見ると、あ、元istのドラマーのマルタンが太鼓叩いているわ。


腹いっぱいになって家に戻りライブの準備。
今晩はクラッピーミニバンド、久々の共演はセントラルのカフェで。
土曜日の夜で中心街はなかなか人が多い。
cafe' lombardはまあよくあるタイプのカフェ。

入っても特に店員たちとも挨拶は交わさない(よくあるんだが不思議だ)
荷物をさくさく搬入しているとニコとリンもやってきた。
アルジェリア帰りのリンと会うのは今回の滞在で初めて。
久々の再会を喜ぶ。
ヴァイオリンのアナンタもやってきて今日は飛び入りの様子。


ドアの脇のスペースでセッティング。


このバンドは楽器は小さいのだがとにかく数が多くて大変だ。
電気系小物が多いので時間も手間もかかる、ジョヴァンニは久々にドラムだ。
僕はいつも最後までセッティングを待つ間にウォームアップ。
アナンタはコルネットヴァイオリンを持ってきている、ベルがでっかい。

夜10時過ぎくらいかにスタート。
友人も結構顔が見えるお客さんはたくさんいる。
相変わらずリハなしでその場で即興や楽曲を交えてやる。
うろ覚えだなあ、と思っていた楽曲も即興でいろんな味が付けれるし
体と感じが曲を覚えていた。
歌ものの曲をやっていても伴奏をやっている感じはまったくない。
なんか、体がするすると動く。
即興と、ふにゃふにゃのやさしい歌と、パンクさながらな凶暴さと、あちこちへいく。
ものすごい楽しい。

間あいてたからどうかな、と思ってたら、なんちゃない、
あっという間に毎日やっているみたいなフィット感。
凄い熱。
はじめてやるセントラルのカフェだからお客も店スタッフも聞かないだろうなあ、
と思ってたらインプロにも楽曲にも大きな反応。
飛び入りのアナンタも花を添えた。


もうゲストじゃないからねdaysuke、とみんな。
重要なpart of our bandだから。
そういわれました。
しっかし凄かったなあ。
ジョヴァンニのドラム最高。
きいたら達也さんにならってチューニングを低くしたそう。
ミニドラム、ロックしてました。

こちらでいろいろなバンドとやっているけどこの感じは独特だ。
インプロをやあっている自由な感じを持ち続けながら楽曲に挑める。
目指す形がないからだ。相互にメンバーの思うものを好き好きに。
うまくいえないな。とにかくうれしく楽しい。


このバーではオルヴァルとウェストマールを飲む。
今回はすっかりオルヴァルづいている。
終わったあと全然片付けもせずにみんな歓談にいそしむ。
店内も片付け始まっている、僕もしまいがてらにちょっと試したいことがあって

小さな音で練習。これは新しいことにつながりそうだ。
何とかようよう積み込みをして車に乗り込む。
帰ったら積み下ろし、小腹減っていたけどチョコケーキちょっと食べて二人を残し先に就寝。