昼寝ライブ@les atlier claus

kuruwasan/wrrapped in


またしても早起きしてしまった。
朝日が強さのせいかと思う。
今日は日曜で教会前の市場はお気に入りの場所があるので行かなくては。
奥にある八百屋で袋一杯のシャンピニオン(マッシュルーム)を。手に持ってずっしり重い量で3ユー
ロ。この季節のせいだろうか、全部凄い大振りだ。
CD-Rも屋台で買う、日本より高いがこれで得れるものを考えると惜しくない。

かえって独りで簡単料理。
昨夜空腹でラーメン食いたかったんだけど我慢したから朝からラーメン。
シャンピニオンとシコンを刻んでオリーブオイルとバルサミコと塩でサラダ。
にんにくと唐辛子いためてシャンピニオンとセロリも刻んでラーメンにぶち込む。
エビ味のラーメン買ったらちょっとトムヤムクン味だ。
とにかく異様な量の茸を食べる、生食できるの最高。


食べて疲れるとは何たることか、ごろ寝して読書。
みんなそこそこおきてきて二人は外へ朝食へ。
僕は留守番してごそごそ。
帰ってきたらさっそく車に荷物の積み込み、今日は昼ライブだ。
先週の日曜にライブしたアトリエクラウゼなので僕は徒歩で。

今日はちょっと特殊なライブでシエスタライブ。
会場にはマットが敷かれてあって客はねっころがれる。
好きな姿勢でどうぞ。
パクヤンkeyグレッグsaxダイスケtubaエリックperの特別クルワサンはナイトメア昼寝。
エリックの狂気となんか相性よくいってる気がする。
いきちぎってますわ、この人。
エレクトロニクスもいろろ
ハウリングを利用していろんな音を巻き散らかす。
こういう音、こっちの人は嫌いな人が多いんだけどな。
僕は好きで自分もよく使う。
自分ではプリペアドして生音変調させたtubaが面白くてとまらない。

ジョヴァンニkeyとリンvoのデュオ・ラップドイン、極上の電子/声音楽。
このときは客席で半分寝ながら半分聴きながら最高の時間。
気持ちよかったなあ。

ちなみにリンは大体どのバンドでもエフェクターを使用したヴォイス使い。
完成されたスタイルで、適当にエフェクタくりくりいじっているのとはわけが違う。
その彼女、もの凄い売れっ子である。
なぜか、それは彼女が素晴らしい歌い手であり、エフェクターを完全に操る歌手だから。
そんな人はほかにいない、だから仕事がたくさんある。


ちなみに僕もライブがバンバンできて共演の申し込みもやってくるのは同じ理由だそうだ。
ここにはアマチュアを中心に市民の娯楽としてファンファーレ(ブラスバンド)も浸透している
のでtuba吹きは日本に比べたら全然多い。
しかし即興演奏を活動の基本とし西洋の文脈とはまったく違うtubaを吹く人間は
まあいない、なので仕事が来る。


と、皆に説明されるから、多分そうなんだと思う。
日本とはまったく逆だ。
僕はマイノリティでアウトサイダーだから、仕事なんて待ってても来ない。
いくら僕のこと言いといわれても仕事も機会も与えてくれないんじゃあなあ、
何が良いのかわかんない。


ここはシンプルだ。
お前の音楽好きだから、というだけの理由で
仕事も居場所も知的好奇心も金にもつなげてくれる。
今からすでにちょっと帰るの怖いな。
演奏も遊びも金も好奇心も、誘ってくれる人はあんまりいない生まれ育った国へ。


話が飛びまくった。
片づけがだらだらしている間に向かいのギャラリーでマチューが何かするというので
見に行く。
白い壁に何かあの映像を投影している。

顔も声も若いマチュー(坊主頭)が何か交渉している。
10年前に彼はただでカーキャラバン(乗用車の後ろにくっつけれる車輪付居住空間みたいなの)を手に入れ
そのキャラバンを引いてどこかに連れて行ってくれる車をヒッチハイクする、というプロジェクトを
やったときの記録映像らしい。
引っ掛けるのは主にガススタンド。
そのまま国境を越えて連れて行ってくれるところまで行く。
お礼に演奏もする。
「この人、いい人なんだ」そりゃそうだ、こんなヒッチハイク受けてくれる人、無茶苦茶いい。

日本だとほんとにありえないことだな。
それにしてもマチューは人と関わって何か思いもかけないことをするのが好きだな。
未知の人との出会いの可能性にかけていることを感じる。


積み込みをしたら僕は来たときと同じに歩いて帰って積み下ろしを手伝う。
朝から起きて昼ライブ昼寝付、ビール付となるとちょっと昼寝したくなるくらいの気持ちよいけだるさ。
サックス吹きのジョルディがやってきてみんなで夕食。
今日はパクヤンが作ってくれた中華野菜炒めご飯。
デザートにアイスクリームとイチゴも。
みんなで音楽聴いてご機嫌な夜。
しかし急に眠気に襲われて独りでぐーすか寝る。