楽器と再会

ぐっすり良く寝た。
時差ぼけなんてなったことないや。
この地には珍しいピーカン。

昼間で連絡関係、昼過ぎに帰ってきたクリストフと今彼の映像仕事を手伝っているナタリーと一緒にラ

ンチ。
ナタリーは昨年も日本に来た、日本語ぺらぺら、漢字も600個使える。
英語日本語フランス語入り混じっての会話はやはりここブリュッセルらしい。


外出しようとしたらいきなり雷雨、さすがブリュッセル
雨がやむまでにシャワー。
ここでハプニング、思いっきりバスタブからすっ転んだ。
後頭部をストーブに強打、しかし痛みもなくストーブが壊れただけ。
相変わらずどうなってんだ、俺の体は。


小ぶりの中を散歩。
そしてグレッグのうちへ。
彼のうちに少しの荷物と楽器が置いてるのだ。
再会の挨拶の後は早速楽器をチェック。
5ヶ月触っていなかったのと冬が寒かったからだろう、ピストンが固まっていた。
急いで応急処置。なんとか少しずつ動いてきた。
息を通して暖めて久しぶりの吹奏。

やっぱり、これは僕の体の一部だ。
今日本で吹いているのはまったく同型の新品、しかし吹き味が全然違う。
こちらのほうが思ったイメージの音が出る。
今の楽器も10年以上かかるんだろうな、参った。
しかし今はこいつとの再会を喜び久々に落ち着いて練習も出来てハッピー。
音の出方によって即興のアイデアも全然変わる。

グレッグの持っている非常に変わった楽器を見る。
ク・ニーというベトナムの弦楽器の変種でやたらに大きい。
葉っぱも生えてる。
これはもともとシンプルな口に共鳴させる擦弦楽器なんだが、これは上下2弦ついていて
二人同時演奏も可能。


一度ステイ先に帰ってみんなと歓談。
そのあとクリストフと一緒にマチューのエキシビジョンへ。
さまざまなスライドショーとアナログなラジオやテレコを使った一種のインスタレーション
シンプルだけど頭でっかちじゃなくて感覚的なのでなんか普通にいれる感じ。
回転する物体に投影されたスライドが微妙に動いて見えるのが好きだった。

ちょっとサイケデリック
 
 
 

いきなり予期せぬ知人友人立ちたくさんに会えた。
再会を喜び乾杯。ビールやスナックも用意されて皆ご機嫌。
さっそく新しいライブのオファーがいくつか。
ああ、なんて楽なんだろうな、日本だと必死こいて自分で作らないといけないことなんだが
ここだとまず僕の音楽を求めてくれる人の数が違う。
ありがたいこってす。

親日派セネガリアンのジムやドラマーのマルタンにも再会。
ジムは僕のことを「oh my god」という。
少しでも日本語で喋れるのは嬉しいらしい。
そこらを回遊し話してぐるぐる。
このままこの会は朝まで続くそうで、そこまでいれないから適当にお暇。
今日も早寝だ。
明日は今回の初ライブ。