UKIYO/収穫祭ツアー@池袋バレルハウスvol,1

daysuke2009-03-28

UKIYO 中村達也ds


ジョヴァンニ中村達也高岡大祐トリオ。
馴染みの店バレルハウスで。
ジョヴァンニは一年ぶりにここに帰ってくるのを本当に楽しみにしていた。


一瞬あっという間に売り切れた予約でパンパン。
キャンセルが数人いた。


サウンドチェックのときからもうすでにとんでもないことが起こっていた。
達也さんは店の手作りドラム、ハイハットは使ってもシンバルゼロ。
ゆるゆるセッティングの皮だけのありえない小規模ドラム。
ジョヴァンニは買いたてのアナログディレイなどを多用したピアノ。
僕は新君から届いたマイクを使うべく、久しぶりのblowbass=amplified tuba.


ライブ。
言葉にならない。
隣には歓喜の叫び声をあげ続けながら疾走するドラム馬鹿。
あまりの激しさに手から血を流しながらピアノ乱打するイタリアン。
ほぼ50分ノンストップ循環呼吸をせざるを得ない僕。
波のように襲い掛かる野獣のリズム。
演奏が終わったら、2回風呂に入った後のようにゆだっていたみんな。


危惧されたようなことは何も起こらなかった。
それよりも、それ以上だった。


僕は絶対にライブのときにこういうことを感じたり喜んだりしないが
ここではじめて、
会場内のものすごい一体感があった。
演奏しながらお客さんを見るのが非常に楽しかった。
僕らにとっても、聴衆にとっても驚きの連続だったに違いない。
次々起こる未知に目と耳を見張りながら一瞬一瞬を楽しむ人に音楽はある。


ジョヴァンニが叫んだ、it's life!

おお、いきとる、いきとるよ。


+++


僕はこの日、初めて新君のマイクを使った。
遺された、もう彼の音を通すことのないマイク。
予期せぬこのタイミングで届いたということは
もしかしたらこの日に使えということだったのだろうか。
新君のことは大好きだが、生きていないのは、馬鹿だよ。
俺はまだもっと、生きるよ。
マイクありがとう。


いろいろなことがあった夜だった。