田中邦和ソロ高岡大祐tソロ@渋谷Bar isshee

田中邦和ts 高岡大祐tuba


昼間はチラシを作っていた。
ヨーロッパで集めていた面白いポスターやジャケットから切り貼り。
字は手書きだ。

まずは試しで百均にいってめぼしいペンをまとめがい。
筆ペンで字を書くのはあざとい。
ボールペンは書き味が好きではない。
サインペンは気乗りがしない。
書いていて楽しかったのは、万年筆だった。
紙を上を走るペン先の感覚が気持ちよい。


日記作家ピータービアードもおそらく万年筆と鋏と糊を使っていただろう。
長いこと効率を考えてpc使ってチラシつくってたけどもうやめた。
好きなことやるほうが良いや。


チラシ作ったところでそれでどれだけお客がくるんだよ、と思えば
チラシがいかに非効率で資源の無駄遣いをしているか。
もういい、チラシ見て客が来るとは思わない。
作ってて楽しいほうがいい。枚数もそんなに作らない。
今回はベルギーで知り合ったタイの絵描きからもらったステッカーを引用。
これからこの調子でどんどんいくつもり。


+++


ライブは田中邦和さんとソロソロデュオ。
再会自体が久々で、まずはチェック代わりに立ちのみ。
富士屋は久々、前に連れて行ってくれたのもバリトン吹きだった。


今回田中さんはテナー一本。

ソロはそんなにやってないんじゃないか、と思ってたけど男気あふれるソロを見せてくれた。
即興の現場も今までそんなに多くなかったみたいで、もっともっと突っ込んだところまで
見てみたいと思った。


僕もtubaだけで、途中tuba笛も吹き。
もうちょっとゆったりやりたかったけど田中さんを意識してか熱くなってしまった。
まあそれもよし、含めて即興。
デュオはでっかいもん同士の大人気ない大会。
体がでかいってやっぱり生音演奏家には良いことだ。
だから音がでかい、わけじゃないが気持ちよく音が出る。
楽しかった、これももっと突っ込んでやりたいなあ。


終演後は田中さんが意地になって僕のカヴァルを練習、
これはもっとも音の出にくい吹奏楽器。
諦めが悪いところも体がでかくてよく食べて飲むのもキャラがかぶってるなあ。
誰かには「すき焼きと焼肉」って言われたっけ。
僕、すき焼き担当です。


+++


久々に訪れたバーイッシーには中古CDコーナーが出来てた。
巨コレクターのいっしーさんの持ち物からの放出である。
気になるものが出てくる出てくる。
全部視聴できるが嬉しい。
かなり悩んで3枚購入。
前から気になっていたBABAZULAはトルコ民謡ミクスチュアエレクトリック、
初見のafel bocoumは一聴しただけでマリ音楽とわかる、アリファルカトーレの後継者、
そして見覚えのあったジョンオズワルド。

アラブとアフリカは僕の今のテーマだからぱっと買うのは当然として(でもかなり選ぶ)
ジョンオズワルドは自分でも意外だった。
暴力的なサンプリングの先駆者で数々の問題作でもしられている。
そういうデジタルでコンセプチュアルなものに興味を持つことはないだろう、と思っていたら
ちょっと聞いただけで音の良さ、興味の引き込まれはぐいぐい。
自分の耳には嘘がつけない。
アフリカもアラブもサンプリングも同じように引き込まれる自分が嬉しい。
ジャンルが好きなんじゃない、音楽が好きなんだもんな。
ほくほく。
ご機嫌で帰る。