パリ日帰り強行旅

パリに日帰りでいってきました。
相変わらず国境越えるのにパスポートがまったく必要ないのは楽だ。


昨日はセントニコラウスの日、つまりサンタクロースの日で
日本でプレゼントとかしてる日はこの日に当たる。
ブラックライトオーケストラのサポートで遠征、パリでベルジャンナイト。
行き道すがらのパーキングの売店の値段が暴利。
ダンが運転する、ピンク色のニッカボッカは日本で買った彼のお気に入り。

インターナショナルはクラブだった。

タイバンみんな知り合いで、グレッグの兄弟のイヴァンの弾き語り(サポート女性ドラム)と
ファンクシナトラという結構知られたバンドとわれら。



いろいろ段取り組んだけどブラックライトの演奏は進行ががたがたになって演奏も辛い。
久々に共演した彼らはそれぞれがギターやベースを持ち返したりして、
音楽的に普通になってる。
衣装も凝ってるし面白いんだけど、もう僕には心底ではできないかもしれない。
日が日だけにパーティーピープルが音楽の内容と関係なく騒いでいる。
僕はやはりパーティ人種ではない。


昨日とかエリックシールマンスやカリムといて、さらに自分に目が覚めた。
疑いもけれんもなく、やりたいことしかできない。
(泉さんの名曲を思わず口ずさんでしまった)
友達だけに嘘はつけない。
見る分には本当に楽しい。
僕がいたほうが盛り上がるところもある。
でも、やりたいことしかできない。


昨日嬉しかったのはパリで踊り手のななみさんとご相棒まるごさんにあえたこと。
あんまりゆっくりできなかったけど、会えたのは本当に嬉しい。
二人とも、なんだか日本で会うのと顔が違うような気がする。
これから僕はもっと欧州に通うだろうから、次はぜひ共演を。
またやりたいことが広がる。


しかしパリには前回も一瞬の通過だった、どうもうまいことあたりが引けない。
パリジャンの雰囲気はそんなに好きになれない、いまんとこ。
ひいきの引き倒しなのは承知で、僕はベルギーが好きだ。
恋は盲目なのかもしれない、でもそれ以上の豊かさを僕に与えてくれている。


暇そうにしていると、どうした?元気かいサヴァ?と声をかけてくる友人たちに
退屈でやることが何もないんだよ、と言ってしまう、すると
ごめんね、と謝る彼ら、なんで?君らは悪くないよ、悪いのは楽しめない俺だ。


サウンドチェックで期待できず最初を見ていなかったファンクシナトラのライブ、
暇だったので見に行くと気合が乗った演奏は予想外によくて
ちっこい女性サックスのブロウも切れの良いマニュのギターもかっこいい。
ダンスミュージックでここだから、調子に乗った腐れ阿呆パリジャンがうるさいが
座って間近でゆっくり最後まで見させてもらった。

ちょっとそっけなくて苦手だったマニュに、
かっこよかったよ、ありがとう、楽しかった、というと。
汗まみれの彼は、お前いつ日本に帰るんだ、という。
20日だというと、それまでに一緒に演奏がしたい、といってくれる。

バンドのドラマーも僕のキチガイソロが良かったといい、どうやったらあんな音量が出るんだ
と笑ってた、ネイキッドシティの日本人VOもすげえ音量だよね、とか。
俺普段はインプロ中心でやってるんだ、と伝えると
バリバリのポップス系バンドやってるけど、俺もインプロトリオやってて最高に楽しい、
とのこと。


思っても見なかったところから、楽しい話が転がってきた。
みんなベルジャンなんだよね。


+++

クラブは2時に閉まる。ミュージシャンもおん出される。
黒人のごっついガードマンとかいるのもパリっぽい。
んなのブリュッセルでみたことねえよ。


車の積み込みにもたり、ようよう積んで出発したのは3時前。
全員で眠い目をこすりガスでスープの中を進むような危険なドライブ。
運転するダンの目を覚ますために躁病のような状態で歌いまくるコンタン。


わが町サンジルについたら朝の7時だった。
まだあたりは真っ暗の夜中だ。
荷物を積み下ろし、徒歩で帰宅。
なんだかわからないほどくたくたになった。