KURUWASAN@kingkong,antwerp

お昼間にランチご招待。
市場と肉屋で買い物するだけでうきうきする。
鶏肉と野菜の無水蒸し、圧力鍋があったので使ってみた。
成功するかわからないので保険で豆と鶏肉と野菜のビール煮(シメイトリプル使用)もやった。
新鮮な取立てのキノコの炊き込みご飯も。


無水蒸しは鶏を丸ごと一羽使った、腹の中には香味野菜や隠し野菜が詰まっている。
2時間半蒸してキャベツの水分が出て大成功。
ビール煮もかなりうまい。
炊き込みご飯は売れ行きも良い。
楽しいランチでした。


グレッグと駅で待ち合わせてアントワープへ列車で移動。

ライブ前にアントワープの中国人街で夕食。
パクヤンの家族たちが今度はベジーでない本物を食わせてやるとのこと。

久々の超本格強力中華に大満足。


昨日のアントワープのライブはキングコング
前にエリックシールマンとやったところ。
ここはBGMも渋谷かというくらいダサく、客筋もファッショナブルな(こちらでは悪口だ)
あほっぽいのが多い。
クルワサンのライブは爆発的だけどやっぱりこれだけ無関心で下品な飲み客が多いと
やっぱ難しいわ難しい。
アコースティックでディープにやるのには音場もかなり悪い。
コミュニケーションが難しいがそれでもみんなの音に信頼があるので大丈夫。
ジョアオのドラムは聴いてられないくらいかっこいい。


2部で馬鹿客の数も最高潮。
ステージに上がって横切る馬鹿とか目の前で背を向けて大声でしゃべりまくるアホ面。
我慢ならず最大音量による持続ソロを浴びせかけ馬鹿が床にへたり込んで逃げるまで
吹いて吹いて吹きまくり、その後に久々に日本語ポエム。
白人罵倒をわめき散らして、首を何度も掻っ切る仕草で駄目押し。
このテンションのままがんがんにやりきった。




これがクルワサンの決まっている最後のライブだ。
忙しいジョアオとは会う機会も減るけど、できたらまたやろう、必ずやろうと
何度も声をかける。
いつもあほなことしか言い合わないでいるけど、おたがい一番大事にしているのは
お互いの音であり、友達であることだ。


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アントワープでライブが終わったのは0時過ぎていた、それから飲んで片付けて
車に乗り込んで離れているジョアオを送って我らがサンジルに帰ってきたのは2時過ぎ。
明日早朝に去る人のために、こんな遅い平日の夜に友人たちが集ってくれた。
400種類のバーがある小さなバーは狂ったように酔っ払ったベルジャンたちで
いっぱいでカオス。
いきなりやってきて、ニコに向かって、あなたの赤ん坊が欲しいわ!などと強要する馬鹿女、
ぼろかすに言いまくった。
こんなわけのわからないチャーミングなカオスも、ここブリュッセルだ。


さりがたきを去る前にはフリテリー、揚げ芋屋で山盛りフリッツを食べる。
くどいくらいのマヨネーズ、全部うまい。
零下の朝に暖かいのは芋の油と友達たち。
これが始まりだということはいつも同じ。
ここは心のセントラルだ。


朝5時までの馬鹿騒ぎをしてわずかな睡眠をとる。