giovanni+daysuke@el negocito,gent

今朝も早起きしてみくさんちにいき、帰る二人をお見送り。
一緒においしい朝食もとってスペシャルに飛び切りおいしいマルシェのケーキを。
アプリコットルバーブとフランボワーズ。
こちらも飛び上がるくらいおいしかった。

大荷物をみんなで持って南駅へ。
お前ら買い物しすぎじゃ!


発車30秒前まで車内でお別れを。
さらに電車の窓から手を振る。
もう大丈夫、日本でもさらに楽しいことが待ってるよ、君たちには。

大事なことを知ってしまったら後には引けない。
帰る楽しみがひとつ増えた。


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お昼見送りした後にそのままぶらぶらしてお茶してめちゃくちゃ寒くなった町を歩いてかえる。
昼寝しようとしたけど連絡仕事続きであえなくたどり着けず。


結局寝不足気味のままジョバンニの車でゲントへ。
ここはベルギーの京都リアルディズニーランド、ただ今回は全部雨か雪。
el negocitoは今回で3回目の出演だ。
本当はドラマーにまた違うジョバンニ(去年一緒にやったナイスガイ)がくるはずだったが
連絡違いかなんかでキャンセルと店のダブルブッキングが重なり、今日は珍しくタイバン。
もうひとつのバンドは最近僕のライブをよく見に来るイタリア人ベース、地元ギター、
そしてこないだちょっとあったこちらでは珍しい酒癖の悪いドラマー、マレクのトリオ。


この店、飯は正統チリ料理でうんまいし、オーナーはインプロ好きで階上にスタジオを建てるし
レーベルもフェスもオーガナイズしている立派な人であるがなぜか客層がイマイチ。
音楽好きも少数来るのだが、飲んで騒ぐのだけが好きな若者が多い。


昨日はジョバンニのキーボードとデュオだったのであまり派手ではなく
目の前50cmの客が1時間宴会で騒ぎ続けていたためにさすがにやりにくかった。
こちらでのバーのライブはジャンルに限らずノーチャージが多い。
それでいてギャラは固定制だったりするからミュージシャンも安心して演奏ができる、
のだが、

 
 

宴会客がいることも普通なので時と場合によっては非常に難しい。
聴かない客以上に騒音の塊の横で演奏しないといけないのでたまにね。
この日は大変でした。
音楽聴いてた客は2割弱かな。


続いてのトリオはエレクトロニクスも多用するハードなインプロ。
ドラムも入っているし人々の耳目をひきつけやすくてうらやましい。

と思っていたらやっぱり客は聞いてない人のほうが圧倒的に多い。
それにかまわずがんがん演奏している彼ら。
その強度には感心するが、どうも客がどうであろうがなんも関係ないみたいだ。
ステージだけが離れ島。
それもどうかなあ、と思う。
それにものすごい長い。場の雰囲気も空気も関係なく12時過ぎまで1時間40分くらいか、
1ステージでやっていて、さすがに眠くなった。


ああ俺はお客に向かって演奏する人間なんだなあ、と思って
ジョバンニに言ったら「あれじゃリハと同じだよ」と吐き捨ててた。


とはいえね。
それでもものすごいテクニック、音楽のクオリティの高さなんですよ。
一人一人の腕前はかなりのもの、大阪とかに帰って比べるべくもない、まったくない。
比較の対象にならないくらいレベルは高いけど、つまらん。
でもレベル低いのも同じくらいつまらん。
帰国を思うと、ハードなことになりそうだ。


このお店の楽しみのひとつはまかないご飯で、
「あのうまそうな飯をいかにも作る顔」とジョバンニが絶賛するチリ人おばさんの手による
この日のディナーは、貝をたっぷり使った海のスープとラムハーブ焼きと白飯。
ベルギー名物ムール貝白身魚大アサリたっぷりで日本人もディープに満足。
 
食べた後に裏のキッチンにいって身振り手振りでおばちゃんにおいしかった!と伝えた。


ジョバンニと二人でえっちらおっちらフェンダーローズ(一人では運べんくらい重い)を運び
グナワと日比谷カタンを大音量でかけながら音楽談義して車ぶっ飛ばして帰宅。
帰り際にジョバンニに「daysuke、頼むから今日はゆっくり寝てくれ」といわれた。
ありがとう、メルシー、グラシアス、サンキュー、シュクラン。
ありがとうを伝える言葉はいくらあっても足りない。