クラッピーミニバンド+イガキアキコ+かめだしんじ@el negocito

ゲントでライブ、昨年突然殴りこんだようにライブしたチリバー。
ちなみにゲントは町がかわいい、リアルディズニーランド、童話のヨーロッパ。


こちらでのライブは必ずまかない飯がつきます、そして酒はほぼ飲み放題。
ミュージシャンの生活はここでも支えられている。
日本だったらこれだけでギャラが飛んで足が出そう。


「見ろよdaysuke、キッチンの女のあの顔、絶対に飯がうまい!」
とイタリア人のジョバンニとスペイン人のニコは色めく。
見てみると、岸壁の母というか、インディオの血がばりばりに濃い彫刻のような顔した
おばちゃんが一人で大量のご飯をこさえている。
みんなで悩むオーダータイム。
僕はウサギの煮込みを頼んだ。
米がついててほんのり辛いスープのようなソース。
食べたことのない味、ああおいしい。

お客のチャージはフリーでギャラは保障制。
これもこちらの定番。
チャージバックのライブをブッキングした人には必ず謝られる。
お金が保証できなくてごめん、って。
僕はそれどころか日本では投げ銭で暮らしてるんだよ。


しかし思うにこのこちらでは当然のシステムに弊害もあると思う。
お客さん集める必要はない、しかも今まで僕が出てきたライブはたいてい満員だ。
結構内向きな、インサイドな演奏をする傾向もあるのだ。
お客さんに飛ばすというよりは表現、というか。
この日のクラッピーの一部はそうで、ちょっと不満があった。


なもんで、2部はもっと意識飛ばしてみた。
少しずつみんなもそうなっていく。
やっぱお客に向けてるよ俺はライブを。


なかなか盛り上がって終了。
よかった。
終わってから店長と話す。
音楽の趣味が良い、こんなご飯のおいしい人気カフェで思いっきりインプロライブ、
ギャラも保証されてる、やっぱこういう人あってのことだ。
インプロが大好きで地元のミュージシャンを大切にしている。
2階にはスタジオを作りレーベル運営もしてフェスもオーガナイズしている。

来週には僕はジョバンニのピアノとデュオでまたここでやる。
el negocito、気持ちのよい場所です。