オフ、散歩、パーティー

今朝2度寝をしたらものすごいこわい夢を見た
その話は後で。


朝はいつものように。
昼は散歩。
 
 
昨日この町に来ていたオーネットのポスターを発見。
はしごで見に来てくれたお客さんもいたっけ。
みくさんとなっちゃんとお茶をしてBIOショップを回った。

これはお茶屋さん
いわゆるオーガニックものの食品や化粧品など売ってる。
普通のものよりも少し高いけど日本ほどではないし、およそなんでもある。
和食材も豊富だ(高いから絶対買わないけど)



そんなヘルシーな店に入っておきながらフリッツをタルタルソースたっぷりで食べる私たち。
だって好きなんだもん、揚げた芋が

昨日は金曜日、町中がパーティーだらけ。
個人主催のパーティーなんだが、週末はこれにあふれているのが普通。
酒や食べ物が振舞われ音楽が演奏される。
一杯誘われいたけどこないだ日本に来ていたミミからの誘いが早く大きそうなので
それに焦点を合わす。


その前にこないだライブやったカフェミュルミュルでいいライブがあるといううわさで
取り合えず一人で出でかけてみる。
やっぱすごい人集まりだ。

コントラバス、ギター、2サックス、ドラムで、ダンサブルなジャズファンクロックって感じ。
全員音がでかいし非常にうまい。


ここで正直考えさせられたのだ。
まあ日本や大阪でも似たようなことをやろうとしている人はまあまあどこにでもいるのだが
ここにいる人たちは桁違いにうまい。
しかもこのライブは客のチャージはフリー気軽にきている人おおく、
なんかざわざわ、というかものすごいやかましい中でのライブ。


ああ、うまくいえんなあ。
帰ってから俺、苦労しそうだ。このへんで。



ギターが壊れたみたいで中だるみに中断した。
一人の楽器が壊れたくらいでライブ中断するなよ。
ここら辺の根性なしさ加減で集中力が切れる。
とてもうまいしノリノリなんだけど、それでも飽きるもんは飽きる。
のりでDJの音楽で踊って「最高!」とか言える人なら大丈夫かもしれない。
ギター復活で再開、ここにはたくさんの友人たちも見に来ていたが、
ミミも待ってるしパーティーのほうに顔をだすことにする。
数人で抜け出して会場へ。

なんだかものすごいお屋敷だらけのセレブ地帯。
明日引っ越すという家のパーティーで家財が何にもない。
とてつもなく馬鹿でかい4階建てで、屋上から裏を見るとすごい庭園がついてる。
くっついてる長屋なんですけどね、形式は。


階下でやってるジャムセッションは退屈で5秒でアウト。
こっちでジャムは退屈なことが多い。だらだらしすぎじゃお前ら。
持ち物検査して逮捕するぞ。


酒グラス一杯で飽きてきたので友人たち連れて帰ることに。
女性たちを家まで送り、さあ自分ちへ帰ろうとしたらヤニックと角でばったり会った。
一杯だけビール飲もうか、と近所の店へ。
ロシュフォールをちびちび飲みながら、いろいろと話。
彼は日本によく来るし新しい奥さんは日本人だし、
よくいる来日経験ありの欧州人みたいに、日本をよいところだけで評価したりしない。
良い面も悪い面も見て、日本を好きになった男だ。


お互いの音楽状況、そしてこれからのこと。
ものすごいたくさん話すことになった。
彼は数年のうちに一度日本にまとめて住んでみたいという。
自分の音楽でトライしたいということ。
そのためにいろいろなことを考えて実行している。


僕はつくづく思うが、自分は変わらないのだ。
もちろんその場の雰囲気を嗅ぎ取ってまったくすべてを変えるのだが
身体と精神の中心にある動き続けるコアのようなものが、変わらない。
だからどこにいっても自分を変えることなく演奏できるし、
望めば誰とでも一緒に出来る準備がある。


ヤニックはなんだかんだいってもベルギーは小さい、もっと試したい、という。


幸いなことにこの町では、多くの人が僕を求めてくれる。
ミュージシャンもお客も、僕には十分だ。
しかしヤニックは前から行っているのだが、欧州に住め、という。
ただの乗りや友情ではなく、daysukeの音楽に、そしてわれわれに必要だという。
ここのほうが余計なことを考えずに、好きなことを出来るのはわかってる。
それでも、日本でやりたい、という気持ちがあるのだ。


しかし。


今は答えは出ない。
自分にとって得だから、という理由だけで居場所を動かすことが出来る性分ではない。
しかし、何かがあまりに大きい。
大事な、そして大事にし合える友人もたくさん出来てしまっている。


また考えて、いろいろ話そう、とヤニックと別れる。
こっちで、1杯ビールを飲もう、というのは、話をしよう、というのと同義だ。
一人深夜の路上を、トラムの線路の上を歩いて家に戻る。


+++


朝、やっぱ早起きしてしまって二度寝したらひどい夢を見た。
日本の友人たちが、大事な人たちが、自分を強く拒絶する。
何度か実際に経験もした、あの気持ち。
ひどく長い夢だった。
おきてからも実感が抜けない。
怖くて恐ろしい気持ちがあとを引いた。


ロッコに行く日が目前に迫っている。