audrey’s Improvisaion party@cafe de L’union

daysuke2008-10-26

daysuke takaoka,layro audrey(as,ss)franz van isacker(as,bs)kris van derstraeten(per)


朝ごはんはいつものパンハムチーズに昨日の煮込みの残り。
ああ、うまい。


お昼過ぎに在住邦人みくさんのおうちへ。
お茶とおしゃべり、そして本を借りる。
今日は日曜日で表は静かなのだが突然太鼓の爆音が。

向かいでラテン系の人たちが家族っぽいのりで太鼓案アンサンブル。
こういう音の風景が町の中に自然にあるのがよい。



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昨夜は妊娠7ヶ月サックス吹きオードレーと彼女の集めたメンバーで。
彼女含めて初共演ばかり。
まずはライブの前に彼女の家でディナー。
ベジタリアンが参加するということで(パクヤン)全メニュー豆。
豆大好きなワタクシはまるでOK。
ぱさぱさの細長い米も好きだ。


昼間にはリビングでレコーディングしてたって、聞いたらいい感じだった。
惜しいワインを飲んで豆ホームパーティー
ライブ前にこういうのとてもよい。
日本ではなかなか家に食事に誘う習慣がない、というと変な顔された。
こっちでは週に数度はお誘いがある、これそんな変なことではない。
一緒に食事とるのって喜びだもんね。


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ライブは家の近所のカフェ・ユニオン。
伝統あるカフェらしく、ミュージシャンにも人気。
はじめてブリュッセルに来た夜に、みんなで飲んだっけ。


演奏はオードレーとアルト・バスクラ持ち替えの男性と、打楽器初老のニコさん。
ニコさんはなんかあったかい人柄でルックスもお父さんってカンジ。
もってる楽器もすごい面白い。ガジェットおじいさん。

電車で移動するためのセットだって、いってたので
俺の相棒は自転車でドラム運ぶぜ、といっておいた、笑ってた。


カフェなので当然チャージフリー、客は勿論のように満席。
ギャラはレジから保証もこちらでは常識的に多い。


さて


演奏ですが。
・・・。
あまり楽しめなかった。メンバーいい感じなのにね。


印象は「とてもヨーロッパ」。
なんかありそうなヨーロッパの即興って感じ。
コミュニケーションなしで並行のみ、変な音と内省的なプレイからアウトしない。
我関せず、ってわけでもないか。


こういうカフェで静寂を作ろうとしたり内面的演奏してもどだい無理な気がする。
しかし僕以外はいたってマイペースにやってる。
正直あまり面白くなかったので、いろいろとやってみるが、僕ここにいるの?
ってかんじになってしまうので全然効果なし。


いいのです、なんでも。
でもさ、客はばんばん帰るし、それはともかく用事があるのは知っていても
じぶんの友人まで帰るのは辛い。
でもこれが現実だと思う。
そりゃ熱狂的に楽しんでくれる人も、日本でやってるよりもたくさんいるけど。


アンコールは振り切って終わらせる。
終わったあとにオードレーに正直に感想を言う。
彼女、まじめなんだ、すんごい話し込むことになってしまった。
ライブのあとにやったライブの詳細とか、なんとかとか、あまり話すのもねえ。
火曜日に彼女の家でホームコンサートをする、そのときのアイデアを伝えた。


さらに正直言うと、妊娠7ヶ月でこれほど真面目ではなかったら
けっこうきつく追い込んでしまったかもしれないな。
あ、泣きそうな顔してる、ってところでソフトに対応した。


だって、みんな質問しておいて、ものすごい長い問いをしてくるのだけれども
いつもその間に自分で答えを見出してしまっている。
僕はいつも、特に言うことは何もない。


思わず歌のひとつも歌いたくなった(マジで)


わたしをみるのはだれ きみをみてるのはきみ


つくづく自分は東洋人で日本人だと思う。
そういうの、結構面白いんですよ。


僕はまあいいたいこと、即座にはっきり言うので、日本でだとよく避けられるけど
こういう態度でいると、そういうわけか、ヨーロッパでは機会が増える。
出会いの、コンサートの、招待のお誘いが。
なんの意識もせずに、素直にいこう。


もういい時間だったのでアルチザナル(職人仕事)ビールを飲んで退散。
慣れた夜の道を一人で歩いて帰って就寝。