東京最後の上京のことをまとめて

いつもはその日ごとに書いていた日記ですが、この間のことはうまく書けません。
なので、ここにまとめて、少しだけ書いておきます。


9月25日(木曜)さがゆき+関根真理+高岡大祐@二子玉川バーライラ
この日午前か午後に鈴木新君の訃報が届く。
一瞬頭が全く働かなくなる。
さまざまな連絡事項が飛び交う。
こんな日にもライブだ。
このトリオは先月ライラで行うはずだったが事故後の療養で行けなかった。
復活の日、が、こんな日。
さがさんは新君と会ったことはないがお弟子さんが親しかった。
真理ちゃんは渋さ知らズで一緒だった。
この日の演奏は、すばらしかったと思う。
個人的に何度も演奏しながら彼のことを思った。


9月26日(金曜)一楽誉志幸ds,per+とんち+やまぎしなおと、高岡大祐tuba
昼間お別れの会に斎場へ行く。
じかにあえなくてもそばにいるだけでも良い。
彼のためというより残されたもののためだと思う。
最後の最後にお顔を見れた。きれいな顔だった。
生まれて初めて拾った骨が、新君のもの。
ご家族と友人たちと。
お母様とお話できたのも、うれしかった。


終わったあと駅前で渋さの面々と軽く飲む。
久々に会う皆。
会えてよかった。


遅れて入ってバーイッシーへ。
いっしーさんを紹介してくれたのは新君だった。
こんな日に、こんな場所で。なぜだろうか。
もともと入っていたトリオにお邪魔。
1部の後半にソロ、2部は一人ずつセッションして最後は全員で。
時間も自分の感覚もつかめなかった。
やれるだけやっただけだった。


9月27日(土曜)音神祭@御代田あむねじ
泉邦宏さんとバスで向かう。
車内でもどこでも泉さんとたくさん話せた。とてもよかった。
あむねじのブッチさんを紹介してくれたのも新君だったのだ。
これはどういうことなのだろう。
焚き火の前で演奏。泉さんの音が山の中に響くのがとても美しい。
この後最悪なことが続く。
この三日間、ほとんど満足に眠ることが出来ない。


9月28日(日曜)石橋英子(key,vo) 山本達久(ds,per) 高岡大祐(tuba)タカダアキコ(dance) taka(tapdance)@早稲田sabaco
まるで眠れないまま午前に出発。
悪いことは重なるのか、上越新幹線がストップしている。
信号トラブルだそうだ、4時間前の列車が動いていないで目の前にいる。
昼からのライブに間に合うか分からないが、焦ってもしょうがなく駅そばを食べる。
身も心も冷えた僕らに、すごいご馳走だった。
少し楽になってしまった気持ちが、あとから悲しくなった。
最初に出たものの、1本後に乗る。
しかしなかなか進まない、動かない。
1時間少しで普段ならつくのがさらに4時間ほどかかる模様。
熊谷で降りて在来線に乗り換えて早稲田へ急ぐ。
sabacoについたら1部は終わっていた、takaさんにはあえず。
飛び込んですぐに2部、曲の練習も出来なかったので僕は全て即興で。
組み合わせのセッション、そのまま石橋さんの楽曲へ続く。
目の前で無尽に踊るタカダアキコに助けられた。
心からの笑顔が戻ってきた。
容赦ない二人の音からも演奏する喜びが。
あんなライブは、もうないだろうな。
しかしこの4人のライブはいつも何かが起こるのかもしれない。
決まっている東京最後のライブが、これで本当に良かった。


後は久々の再会を果たした旧友と痛飲する。
江戸っ子の彼と、最後の東京の夜を過ごせてうれしい。


29日、バスで大阪へ、先週同様そのまま芝居の稽古に直行。
なにもかけていなかったが、その場で書く。
見知らぬ新君の友人たちからたくさんの連絡がやってくる日だった。