高岡大祐+瀬尾高志『低音野郎』&SESSION@札幌JERICHO

daysuke2008-08-20

低音野郎:瀬尾高志contrabass 高岡大祐tuba 
飛び入りゲスト:坪田佳之tuba 武内宏峰bs 外山健太郎(ds) 横山裕太tp


お昼ごはんにおすしを食べにいく。
地元の推薦、市場の近く。
板さんはネクタイをしていた。
1150円くらいで驚きのボリューム。もちろんうまい。
着々と北海道グルメを堪能している気がする。


その後に瀬尾君のお勧めスポットで坂ビスケットへ。
昔ながらといった感じのビスケット販売コーナーでは試食自由。
懐かしい感じでおいしいビスケットを堪能してお茶までいただく。
隣のレトロスペースというところがすごい、すごすぎる。
館長さんが個人的に集めたというすごい点数の生活雑貨が所狭しと並んでいる。
保存状態はとてもよくてきれいに陳列されている。
骨董的価値のあるもの、というよりも生活に即した身近なものが多い。
とにかくあれを見ていると呆然とし、見逃していたあそこを見るともっと驚いて唖然とする、
その繰り返し。
なかでもお色気、というかエロいコーナーもかなり心くすぐる。
子供の頃の見てはいけないどきどきを思い出す。
館長さんともゆっくりお話できたのがとても楽しかった。
観光にほぼまったく興味のない僕だが札幌にきたらここに通いたいと思った。
帰りにおいしいビスケットの割れた安売りのやつもばっちり買えて幸せ。


夜はジェリコというライブハウスである。
瀬尾君や北海道に行ったミュージシャンの活動履歴でもよく名前を見ていた場所。
すすきのが目の前である。

建物の地下にもぐると地下1階の3店はすべてジャズ系のライブハウスだった。
その中でも一番風格ある感じのお店がジェリコ
マスターの渋谷さんにご挨拶。
いかにも昔ながらのジャズ屋、という感じである。


今日は瀬尾君のアンプ以外はノーPAサウンドチェックは楽だ。
一人でちょっとその辺をぶらつくが、観光地であるのであまり興味がもてない。
帰ってみてふたを開けると満員のお客さん、驚く。
今日は初対面の若手演奏家のゲスト参加が相次ぐ。
お客さんからいただいてセットリストは以下のとおり。

1st
1 高岡大祐(tuba)+瀬尾高志(b)
2 高岡大祐(tuba)+坪田佳之(tuba)


2nd
1 高岡大祐(tuba)+瀬尾高志(b)+武内宏峰(bs)+外山健太郎(ds)
2 高岡大祐(tuba)+瀬尾高志(b)+横山裕太(tp)
3 高岡大祐(tuba)+瀬尾高志(b)
・高岡大祐(tuba)・・・・・アンコール


最初は瀬尾君とのデュオ低音野郎。もはや慣れ親しんでいるが男臭く挑戦し続ける瀬尾君のおかげで
ひとつもだれずにいる。
低音ばかりの民族音楽のようだ。結構長くやった。
次には地元在住のtuba吹きの坪田君。
音質がtubaらしい演奏だと、僕とやるのは辛いだろうなあ。
循環呼吸等も使用しているが音量が小さいと同じ奏者にだってよく分からない。
どうしてあげようか考えながら演奏してしまったのは自分が悪い。
とはいえ結構勝手にやった。


2部では昼間に偶然坂ビスケットでであった外山君と初対面武内君。
低音ばかり続いたので食傷した僕はマウスピースなしの斜め吹きtuba笛で演奏する。
やっぱ低音には高音のほうが相性良い。
横山君とのセットは管楽器インプロらしい演奏で少し展開に欠けたか。
本編最後にまた低音野郎。さらに果敢に演奏できたと思う。
まさかのアンコールまでいただいてソロをやらせていただく。
アンコールでソロというのはなかなかないことだ。
心体準備万端の状態でやるので悪いわけがない。
独り民族音楽的独興演奏で〆させてもらった。


マスターの心づくしの打ち上げも頂き若い演奏者たちとの話も弾む。
ついでに札幌でラーメンを、とお勧めを聞いて皆で繰り出して食事。


今日も思ったのだが、tubaを吹くということはいろいろな人と競演できるということだ。
同属楽器同士の共演にたいして興味はないほうだ。
自分とまったく違うものと一緒に音を出せるという快楽が楽しい。
低音楽器のアンサンブルを否定するのではまったくなく、そう思う。
僕は楽器が好きなのではなく、音楽が好きなのだ。