『呼吸と共弦』@札幌 L.i.b gallery

daysuke2008-08-18

高岡大祐tuba瀬尾高志contrabass佐々木伸彦(g)ゲスト 吉田ののこas 高柳真衣子p


この日はじめて札幌でのライブ。
中央区ということだが盤渓という山の中、スキーのジャンプ台もちらほら。
先日ばんけいジャズフェスをやっていたところあたりだ。
リブギャラリーは鉄工をやっている大理さんがオーナーのスペース。
ついていきなりBBQ,念願のジンギスカンダッチオーブンでのジャガイモベーコン蒸し焼きもうまい。


お客さんは札幌ジャズ界を支えるツワモノ揃いという感じ。
最初は瀬尾君との低音野郎。久しぶりだがなんだこのやりやすさは。
以前大阪で瀬尾君とやったのは昨年のことか、ずいぶん前のような気もするが
あっていなかった間の温度差はない。
初めて共演する佐々木さんはアコギで変則的な切り込み方、トリオでの生音感強い。
2部で短いtuba笛ソロ、飛び入りでニューヨークから帰国していたののこさんと高柳さんとのトリオは
一時男性くさい感じから離れて美しい感じでナイス。
グナワっぽい感じで、という瀬尾君の提案のものは少しまとまらず浮遊もせず本来の意図からは
外れたかもしれないが全員の音を聴きあいながら演奏する感じのよさがあった。


ハイライトはその後瀬尾君の勧めで表の焚き火の前で演奏したこと。
炎に目は吸い寄せられ無心になる。
何にも考えずに笛とtubaを吹く。

演奏中、雲が裂け見たことのないくらいきれいな色の月が顔を出し
吹いているときだけ虫たちが鳴いていた。
数日後にNYに帰るののこさんのソロもご披露。

人は炎の前で素直になった。


思えば本格的な再起の機会。
焚き火の前で立って演奏もしたが体の変調はない。
筋肉の緊張も徐々にほぐれていっている。
修理された楽器や新調したマウスピースなどの違和感は若干あるのだが
それをひいても、手ごたえがある。
非常によい再スタートを切れた。


終演後も焚き火の前で語らい、中に入ってアフリカの貴重な映像を見て軽く飲んで
さすがに眠気がやってきてそのままギャラリーのベッドに撃沈。


本当にありがとうございました。