ここ数日のこと

daysuke2008-08-17

15日、人は終戦記念日と呼ぶ日。
俺は敗戦記念日という。
馬鹿馬鹿しい戦争をたくさんの人たちが信じて肯定していたことを
忘れてはいけない。
当時ドイツでナチスは国民の多くに支持されていたことも忘れてはいけない。
敗者の後の祭りが歴史だ。
今自分たちが信じていることが必ずしも正しいわけではないことを教えてくれる日。


今年はその日に名古屋のギタリスト/音楽家の渓さんの新しいソロアルバムレコ発ライブを見に来た。
彼と知り合ってまだ半年くらいだがその間受けた影響は計り知れない。
この体で遠出でライブ見に行くのかよ、といわれたが
無理も無茶もしていないし医者と自分の判断でもオーケー。
常備薬、コルセットと杖ももちろん持っていく。


ライブは、ほんまに行って良かった。
これ以上の言葉を持たない。
ライブはライブだ。
そこにいる人のためだけのものである。
そこにどうしてもいたかった。
そのために2週間酒も飲まず安静にしていたようなものだ。
ライブ中も飲まずに全身を音に集中して、完全に頭空っぽになった。
あんなに音に対する感想もなにも浮かばなかったことはない。
5回ほど落ちそうになった、余りに無心で。


今回は自分を褒めたい。
えらい、ここにいた俺は天才だ。


疲れはてた渓さんを引っ張りどうしても乾杯したかったので打ちあがる。
中華居酒屋で舌鼓。
ここでやっと酒を飲んだ。
美酒だ。
ビール。
やっと強い酒が飲めるとアースクエイクという変な酒を飲んだ。
ペルノーをジンとワイルドターキーで割るというアホな酒。
うまかった。


あけて16日。
こっそりと名古屋某所にて復帰プレのソロをやった。
半月も練習すらしていないし体も楽器も感触が違う。
しかし音が出るだけでなんと楽しいことか。
喜びながら心配そうに俺を見る目も意識するが
楽しくて仕方がない。
うまく音が出ることなんてなんの興味もなく
ただただ音が出ることが嬉しかった。


その前の某楽器屋での安物チューバ試し吹きもオモシロカッタ。
悪評フンプンのひどい楽器である。
それですら楽しくて楽しくて仕方がなかった。
今後今の持ち物と関係を全て失って放浪者になっても
これだけを手に入れたらそれで生きていけるのだ、と思うと
嬉しくて仕方がない。
人と一緒にいられるという喜びよりも独りでも生きていける嬉しさの方が勝ってしまう。


18日、飛んで北海道。
国内線tuba運ぶのは久しぶりでちょっと大変。
国際線よりは対応は丁寧だ。
機内持ち込み荷物から謎の水道管、笛ですといってチェック場で吹いた。
係官、のけぞる。


北の大地へよんでくれた瀬尾高志君は漢好き
着くなり熱く燃えたぎる音楽魂の交歓。
うまい酒と肴。
きてよかった。
すでに8割がた成功したようなもんだ
気持ちよくはやね。