シンクオブワンのリハ、エリックポコペンへ帰る

河内長野ラブリーホールへ。
レセプションパーティーに呼ばれたがそれよりもリハを見に。


シンクオブワン四年ぶりに見る。
随分とロンゲになったキーボーディストは昨年僕が2ヵ月半もお世話になってしまった
ブラックライトオーケストラのエリック・ブリボジア。
リハ中に楽器ほっぽらかしてステージから降りてきた。
久々の再会。


うわーうれしーなー。
再会を喜ぶ。
近況報告、ってもベルジャンは結構日本にやってきててお互いの情報はある程度知ってる。
でも情報より生身で会える嬉しさよ。
あえて本当に嬉しいよ、と僕に言ってくれる人は何故か外国の人が多い。


リハ、もうこれが座ってられるか!
ロッコ人のおばちゃん二人とゲンブリ弾いてるおっちゃんは
リハで誰も見ていないというのに、ノリノリに踊りまくって滅茶苦茶楽しそうだ。


関空から直接朝ついたばかりで疲れているのに、このテンション。
リハが楽しくなさそうなテンション低いバンドが多いのに、
これはこちらも手を挙げて踊ってしまうわ。


シャービー、といのはモロッコの音楽だということを昨年ベルギー滞在中に聞いた。
僕らが共演し影響を受けたグナワとは違う、と断言されたが
日本の識者は「グナワの」という用語を使いたがる。
遠いところの知識言葉なんて本当にアテにならない。
シャーマニックな音楽であることは変わりないそうです。


もういいよなんでも。
この楽しさ!音楽の力!
ベルジャンチームも踊って歌って楽しそうだ。
これが音楽!とか思ってしまう。
強い、上手い、美しい、楽しい。


明日が猛烈に楽しみ。


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いつかここで出たときもそうだが、パーティーの飲物が必ず発泡酒
こんなもん呑めるか、代用ビールじゃねえか。
ベルギーからきた人にこんなもん出すとは。
もてなしの形も高が知れてる。
こないだもそうだったが、パーティー中ノンアルコールで過ごす。
マズイ酒飲むくらいなら、呑まなくて結構だ。


皆すぐ近くのホテル(たぶん旅館)に宿があるのだが
エリックはポコペンにどうしても行きたいという。
2年も行ってないんだよ、行きたいよ、と。


パーティーを中座。
(しかもこういうパーティー必ず何の気を使ってか洋食だ、みんな和食のほうが喜ぶのに)
近鉄に乗って阿倍野経由で谷六へ。


日本についた実感がなくて変なんだ、っていってたエリックは
近鉄車内で日本人に囲まれムードに触れて、この感じなんだ、って言った。


谷町線に乗り換える時にすでに大喜び、谷六駅で喜びのため息、
ポコペンについたら、満面の笑み。
「ホームに帰ってきたよ」


おかえり。
みんなが言うのは勿論、お帰り、だ。
俺も旅から帰ってきて一番最初にここによるといつも言われる、おかえり。
一度ここに来た人は、再来にもてなされる。


ちょうど食べたかったというお好み焼きが準備されてた。
偶然のようにどんどんベルギー関連の友人たちが集まってくる。
こういう場所があるのは本当に貴重なんだと思う。


皆の喜びをちょっとはなれて眺め、ちびりと酒を飲む。


明日は朝8時半にはポコペンに迎えに行かないといけない。
忘れ物は多いが(これが信じられないほど多い)記憶力の良いエリックに朝の約束をして
帰路に着く。
歩きなので、無頭笛吹きながら、寺の間を。