さがゆき+高岡大祐@二子玉川バーライラ

daysuke2008-06-28

さがゆきvo 高岡大祐tuba
飛び入りゲスト:ジン∞デストロイ(Didgeridoo)


さがゆきさんとひさびさに。
開演前にお店でかかっていた音楽がいい感じ。
南アフリカの50年代のクウェラ、という音楽。
サックスの代わりにペニーホイッスルを使っているのだが躍動感溢れる演奏で
ご機嫌、非常に力強い。いきなりのりのりである。


マイク2本立てて、さがさんは小物もなく本当に身一つ。
前半はいきなりのデュオ。
すぐにトップスピードでなんの気負いもなく。
なんだこの自然な感じの上にどんどん生まれていく展開は。
なにかの音楽を参考にして展開した、という感じじゃない。
音が音を産んでいく感じ、それが続いていく。
二人とも息という有限な動力を使っているのに途切れる感じがない。
凄いやりやすい上に凄いエキサイティング。


そして2部はソロから、最初は僕から。
最初はどうしようかあまり決まらずに音が散発していたが
後半の後半、勝手に走り始めたリズムに自分で焚きつけられて回転が上がっていく。
最近上がるまでに時間がかかる、この方が自分にとっては自然だ。


次のさがさんのソロが凄かった。
もうとんでもないもの見聞きしてしまった。
即興演奏による声のみの演奏の後ろに歌というものの歴史が見えた。
一人でオーケストラの持つ表現力。
奇矯なことは何一つしていない。
大好きなボビーマクファーリンに通じる何かを見た。


最後のセッションには遊びに来られていたジンさんが飛び入り参加。
ROVOで何度も拝見していたがゆっくり話したのも共演も初めて。
ディジュリボーン(伸び縮みするディジュ)でぽんぽん繰り出すジンさんに
ピアノからはじまるさがさん、tuba笛奏法の僕。
無秩序のように見える人間以外の何かみたいな演奏だった。


個人的にはさがさんの演奏にやられっ放し。
いろいろなものを感じさせてもらえて大感謝。
今月は30日にもう一回高円寺でライブがある。
とても楽しみ。